日々、ちいさな世界の征服

ちいさな自分の“セカイ”を征服していく、シカのブログです。自分の趣味のこと、興味のあることを日々更新中。

【アメコミ】マーベル・グラフィックノベル・コレクションが遂に届いたが、、、

数ヶ月前、刊行が発表された『マーベル・グラフィックノベル・コレクション』。マーベルの有名なコミックタイトルを邦訳して定期的に販売してくれるという、何ともアメコミコレクターにはありがたいものでした。

正直なところ、公開されたラインナップのうち半分くらいは既に持っているコミックでしたが、未邦訳の作品を買い逃す可能性は否めないし、オマケに豊富な特典が付くと聞き、すかさず定期購読を契約しました。

そして先日、やっと到着しました!f:id:shikamarusan:20220225074444j:image3号と特典の一部です!!

……どゆこと…?

なんと、創刊号の発売日は1月26日、2号は2月9日でしたが、二つは同時に送られてくる、ということで、2月9日の到着の予定でした。

しかし、待っても待っても来ず…。問い合わせをしましたが、混み合っている…との理由で明確な返答も来ず。

そして来る2月22日、届いたのは3号目でした!

創刊号と2号は理由は不明ですが、準備が整ってないらしく、先に準備できた3号と特典の一部を送ってきてくれた、とのことでした。

きっと予想以上に定期購読の予約が殺到したのでしょう。マーベルが浸透してきて、アメコミに興味を持つ人が増えてくれているならありがたい限り。

到着した記念すべき第1号である3号は、アイアンマン:エクストリミスでした。

f:id:shikamarusan:20220225074631j:image持ってるやつー!!早速来ました!

今作は、アイアンマンのとトニー・スタークが細胞を再生させて強化するナノマシン“エクストリミス”を悪用するヴィランと対抗するという物語。今作で語られるトニーがアイアンマンになるキッカケと登場するアーマーは、MCU『アイアンマン』1作目に取り入れられており、“エクストリミス”はアイアンマン3で物語の鍵を握る要素でした。
f:id:shikamarusan:20220225074633j:image後にアベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』以降、トニーが装着するアイアンマン・アーマーのナノテクノロジーの要素を彷彿とさせる“エクストリミス・アーマー”も登場するので、アーマーヲタには非常におすすめの一作です。

ハードブックなので、通常のコミックより重厚感が感じられ、買って良かったな、と感じました。

また、後ろの方のページには、アーマーの説明なども載ってるので、そこも大きなポイントかな。


付属の得点!まず一つ目は、みんな大好きキャプテン・アメリカの盾の形を模したマグカップ・ウォーマーf:id:shikamarusan:20220225074644j:imageどうやらUSBケーブルで電源に繋げることで、盾の上に乗せたマグカップを温められるらしい代物です。

wow!   猫舌だけど、使わな損々!


そして、マーベルヒーローのシンボルマークがプリントされたコースターセット!f:id:shikamarusan:20220225074641j:imageアベンジャーズスパイダーマン、ハルク、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーのコースターが入っていました。
あまり、文句のようなことは言いたくないのですが、開けた瞬間正直驚きました…。f:id:shikamarusan:20220225074639j:imageスパイダーマンのコースターに酷い汚れが…。数ヶ月間ラーメン屋の床に置かれていたかのような汚れ具合でした。

これはちょっとショック…😭
f:id:shikamarusan:20220225074636j:imageそのほかは裏のコルク生地のカスが付いてたり、引っ掻き傷みたいなのが薄く見える程度なのでまだ許容範囲。

 

創刊号と2号、そして残りの特典が届くのは3月9日前後らしいです。

チョット今のところ残念なポイントが多くて、ショックを隠せません。

 

まぁ、来るだけましか。と開き直る大きな心を持とうと思います。

 

以上

 

【ネタバレなし】『ザ・バットマン』試写会に行ってきた

DCコミックス大好き人間の者です。

先日、3月11日公開のザ・バットマンの一般最速試写会に行ってまいりました!f:id:shikamarusan:20220223123230j:imageカッチョええロゴです!

f:id:shikamarusan:20220223193853j:image今回は丸の内ピカデリーのドルビーシネマにての上映で、その他にも数日後にはJapan Cerebration Eventにも参加予定だったのですが、急遽都合がつかなくなり、上映会のみ参加させていただきました…トホホ

f:id:shikamarusan:20220223123346j:image劇場には、ブログ先頭のスタンディの他に、ポスター2種類とバットマンのマスクと胸のシンボルのレプリカが展示され、写真を撮る人でごった返していました。f:id:shikamarusan:20220223123339p:imageベン・アフレックが演じていた1代前のバットマン(DCEU版)がだいぶ布生地っぽく、またマッシブルだったのに対して、今作のバットマンスーツはマスクは革生地のようで、スマートに思えます。f:id:shikamarusan:20220224172243j:image(参考写真:DC展の展示品)

 

◆ネタバレなし感想◆

※ストーリーの根幹に関わることは記載しませんが、ある程度の作中内容には触れますので、一切の情報を入れたくない方はお気をつけ下さい。f:id:shikamarusan:20220224172458p:image《ストーリー》

過去シリーズとの違いとして、予告編や前情報の段階からお察し出来る通り、今作は徹底したリアルテイストでダークなバットマンゴッサムシティを描いた作品になっています。

それは今までの実写作品の中でダントツであり、クリストファー・ノーラン監督の名作ダークナイト・トリロジーすらもファンタジーであったなぁ…と思えるほど笑

例えば、警察が鑑識などを含めて事件現場を包囲している中に、スーツを着込んだバットマンが現れた時の異質感…現実世界にコウモリの仮装をした変態が現れたようにも思えるくらい、“リアル社会にバットマンがいたら?”というような世界観の構築がされていると思います。f:id:shikamarusan:20220224181626p:imageまた、今作のメインヴィランリドラーであるということから、非常に多くのなぞなぞが仕掛けられ、それにプラスしてリドラーの真の狙いとゴッサムが抱える大きな秘密を解いていく謎解きミステリーの要素が非常に強くなっています。観客側も謎解きを楽しめる作りになってます!

 

《キャラクター》

活動を始めて2年目のバットマンブルース・ウェインが主人公となるため、非常に青臭くて、すぐ衝動的になる危ういキャラクターになっています。(ここはMCUスパイダーマンに近いかも…)

しかし、“世界最高の探偵”とコミックでは呼ばれるあのバットマンです。頭は非常に切れるので、リドラーから届くなぞなぞを素早く解いていきます。

この衝動的な主人公が、知能犯と推理戦をしていくという構図が、今までの実写化作品史上1番印象強く、バットマンらしいバットマンのように思えました。

 

他のキャラクターたちも非常にマッチしていて好感しかありません。

キャットウーマンことセリーナ・カイルは、ゾーイ・クラヴィッツがコミックから出て来たのではないか?と言うほどそのまんまのキャットウーマンを演じていて、劇中で現れるたびに衝撃的でした。f:id:shikamarusan:20220224181749j:image(参考写真:DC展の展示品)

 

ゴードン本部長ルフレッドは、コミックとはビジュアルはある程度違いましたが、それでも根本にあるキャラクター性はむしろブレることなくブルース及びバットマンを支え、時に助言をし、時に叱咤する良きダディ的ポジションのキャラクターでした。

 

リドラーに関しては、ネタバレに繋がるのであまり多くは語りませんが、明らかにゾディアックを意識したあのヴィジュアルの変化は大成功であると思いました。リドラーがより好きになりましたね…もっとあのリドラーが観たい!!

 

そして、ペンギンことオズワルド・コブルポットは、演者がコリン・ファレルであることを忘れるくらい別人でしたが、今までの実写作品で1番観たかったペンギンを見せてくれた!と自分は思っています。

私、実はバットマンヴィランの中でもペンギンが1番大好きで、常々実写作品で活躍するリアルなペンギンが見たいと思っていました。それが観れた!それだけで幸せでした。f:id:shikamarusan:20220224181343j:image(参考写真:DC展の展示品)

 

《全体》

約3時間ある長尺な作品ではありますが、飽きさせることは全くなく、時に激しいアクション、時に脳を使う推理戦が繰り広げられる濃密な作品となっています。

個人的には軽快なアメコミ作品やダイナミックなアクション大作を求めている人より、クライムサスペンスやミステリー好きにハマる作品だと感じました。

また、実際の公開日前には予習コミックの話もしたいかなぁと思ってます。

 

以上

 

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《ガチャ活》小銭をスマートに使うすべを身につけたい

先日、私の勤める会社の近くにお弁当屋さんが新しく出来ました。ボリュームのある焼肉弁当を売りにするお店で、数名でまとめて買おうということになり、若手の私を含めた2人で8名分の焼肉弁当を買いに行ってきました。

お弁当はとても美味しかったです。お値段が690円で、私がまとめて払ったので、食後にみんなからお金を徴収したのですが、その影響で大量の小銭を受け取ることになってしまいました笑笑

財布の小銭を入れる場所は巾着のように膨れ上がり、重さは金の延棒くらいありました。

 

そこで帰り道に私はどうにか小銭を減らそうと思い、帰路にある秋葉原駅構内のガチャガチャマシンが大量にあるコーナーで、ガチャガチャしてきました。夕方になると現れるんですよね…。f:id:shikamarusan:20220213114209j:image4台のガチャガチャマシンやってきました。

 

まず一つ目のガチャはコチラ。f:id:shikamarusan:20220213214620j:image東海道新幹線 N700A のぞみの座席』です。シールなので質感はちょっとアレですが、遠目で離れて見ると完全に新幹線のソレです。このシリーズは400円で、座席自体は全て同じものが出るようです。f:id:shikamarusan:20220213214609j:imageちなみに背にあるテーブルも開くことができます。2個並んだら中々の再現ができそう。
ちょうどマーベルレジェンドのバロン・ジモを買っていたので、座らせてみると…f:id:shikamarusan:20220213214558j:image何ともスッポリ!

良いフィット感!!

そして、先程座席自体は全て同じと言いましたが、ガチャガチャなので別々のものがしっかり出ます。それがお弁当wf:id:shikamarusan:20220213214603j:image4種類ほどあるようですが、私はシュウマイ弁当でした。

最近、ドラマの『#居酒屋新幹線』を観てるので、自分も新幹線に乗って、駅弁でも食ってどこかに出かけたい…!😭


お次はコチラ。f:id:shikamarusan:20220213214612j:image『動物記者会見』。私が当てたのはネコちゃん。
何とも可愛らしい頭の下げ方で謝罪しています。手前に書いてあるティッシュというのは、一体何をしたことを指しているのか気になります…。f:id:shikamarusan:20220213214614j:image

そしてお次は『ハンコの反抗期』f:id:shikamarusan:20220213214618j:imageこのシリーズ使い道はほぼないですが、遊びが楽しい。私が当てたのはタカハシという苗字で“高橋”と“髙橋”どっち?と選べるハンコ。ほんとにどの場面で使うんだ笑

ラストはスパイダーマンスマホグリップスパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム- I LOVE SPIDER-MAN! スマホグリップ』f:id:shikamarusan:20220213214606j:imageノー・ウェイ・ホームでずいぶん2022年始まってからはスパイダーマンに熱視線なので、コレは外せん…。しかも種類の中で1番欲しかったやつでした!!


400円、300円、300円、300円で、合計1300円分f:id:shikamarusan:20220213214600j:image使ってしまったな…。そろそろ電子マネーを使っていくとかかな…。

 

飾る場所もままなぬのに、小物たちが増えていってしまうのは、良くないよなぁ〜。笑笑

 

以上

 

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《映画雑談》大和男児もキュンとなれる恋愛映画5選

最近、キュン足りてますか?

日常に落ちてない、探してもそんじゅそこらじゃ見つからない。若い頃は近くにあったのに…。いや、あったのかな…?笑

そんなキュン。

f:id:shikamarusan:20220205011159j:image恋愛映画/ドラマが好きというと、「え〜男なのにぃ!?」と言われることがあります。

何が!何がいけないのでしょうか。

個人的には王子様みたいなイケメンが出てくる少女漫画のような女性寄りの恋愛映画には、私にも抵抗があるものが多々あります。(ヒロイン失格!』とかセンセイ君主は面白かった)

しかし、私のような恋愛映画好き男子を救済してくれるような、漢による、漢のための恋愛映画もこの世界には溢れているのです。

ということで、今回は普段は質実剛健な大和男児な男性たちにも、ひと掬いのキュンを届けてくれる恋愛映画を5作ほどご紹介。

 

プライドと偏見(2006年公開)

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・五人姉妹のベネット家の次女エリザベスは、近所に引っ越してきた大富豪ビングリーの開いたパーティに、美人な姉のジェーンらと共に参加する。ジェーンはビングリーからダンスを申し込まれる。しかし、ビングリーの親友であるダーシーは、ベネット家の姉妹に鼻持ちならない言動を取り、エリザベスは彼に反感を持つようになる。それから、ことあるごとに顔を合わせることになる彼らであったが、エリザベスは、ダーシーに対して誤解があったことに気づき始める…というストーリー。


ダーシーという人物は傲慢であり、人に対して辛辣な言動を取ってしまうことが多々ある。しかし、それと同時に非常に不器用な人物で、彼が密かにエリザベスに惹かれていっている、という何ともムズムズするツンデレ描写が堪らない!


19世紀初頭に書かれた作品であるとはいえ、朽ちないツンデレ男子の葛藤は、現代の女性だけでなく男たちの心も奪うはず。

 

メリーに首ったけ(1999年公開)

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・絶頂期のキャメロン・ディアスがミューズを務める下ネタありのラブコメ・ムービー。
イケてない高校生のテッドは、とある出来事から学園のマドンナであるメリーとデートをするチャンスを得る。しかし、ひょんなことからズボンのファスナーがキ○タマ袋を噛んで、病院に搬送されてしまい、しまいには彼女と疎遠になってしまう。
それから10数年後、メリーを忘れられないテッドは、怪しい探偵を雇って彼女を探す。しかし、探偵も彼女もメリーにぞっこんになってしまい、テッドは自力で彼女を見つけ、テッドと探偵、そしてその他のメリーに首ったけな男たちによる、メリー争奪戦が始まる…。


主人公のテッドがことあるごとに不幸に巻き込まれても、初恋の相手メリーを追いかける姿は、滑稽ながらも胸を打つものがあります。また、ヒロインであるキャメロン・ディアスの異常な可憐さに誰もが首ったけになること間違いなし。

 

恋人たちの予感(1989年公開)

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・初対面のサリーとサリーの親友の恋人であるハリーは、ニューヨークへの道中を共にすることになる。根本的な価値観が全く違う二人は、“男女の友情は成立するのか?”という議題で、意見を違えることになる。
ニューヨーク到着後、二人は疎遠になりますが、数年ごとに偶然再会することに。
会う度に言い合いを繰り返していた二人でしたが、段々とお互いに考え方や状況が変化していったことから親友としての関係を築いていくことになる…。


価値観の全く合わないと思っていた二人が、信頼を深める中で、惹かれていくという関係性の変化を、長い年月の中で描いている作品で、序盤で二人が議論していた“男女の友情は成立するのか?”ということを考えさせられる映画です。
こんな関係羨ましい…?

 

あの頃、君を追いかけた(2013年公開)

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・1990年代の台湾。ヤンチャな高校生コートンは、毎日悪友たちとくだらないイタズラをしては先生からも目をつけられる生徒だった。そこで担任の教師はクラスいちの優等生である女子生徒チアイーを監視役として彼の後ろの座席に座らせる。
なにかとコートンに叱咤するチアイーだったが、彼女が教科書を忘れた際に自分の教科書を貸して、コートンが身代わりになったことから、勉強を教える関係になる。
そして、お互いに段々と惹かれ合うようになり…。


台湾の映画で、公開時には大変話題になった作品で、日本でも2018年にリメイク映画が公開されています。(日本版は悪くないですが、個人的には台湾版が最高です♪)

台湾映画なので、過去の台湾の出来事を知らないと若干ハテナな話も出たりはしますが、基本的には非常に観やすい作品です。甘酸っぱい青春の一片、一片が胸に刺さり、ノスタルジックな気持ちになるので、映画を観終わった後の脱力感が凄いです笑

 

恋しくて(1987年公開)

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・画家を目指す高校生のキースは、周囲から変人扱いされていて、心を許せる友人はボーイッシュな幼馴染のワッツだけだった。そんな彼は学園のマドンナのアマンダに叶わぬ片想いをしている。
ある日、アマンダが彼氏とケンカしているところに出くわし、直後にキースは彼女にデートを申し込み、アマンダは彼氏の当てつけのようにキースとのデートを承諾する。
アマンダとのデートに浮かれるキースだったが、彼を密かに思い続けているワッツはそれを快く思わず、彼に対して強くあたってしまう。
しかし最終的に仲直りをして、自分の思いを押し込むことで、彼とアマンダのデートに協力をすることにする…。


80年代の隠れた名作青春ラブコメです。幼馴染に男同然と思って接している男子とそんな鈍感な彼に呆れながらも直向きに思い続けている女子、そして学園中の憧れのマドンナという、王道な三角関係です。
アマンダ役のリー・トンプソンバック・トゥ・ザ・フューチャーのお母さん役で有名な女優さんで、学園のマドンナ役も納得です。その魅力に負けぬ幼馴染のワッツ役のメアリー・スチュワート・マスターソンのベリーショートヘアのボーイッシュさも非常に可憐で、キースが羨ましく思えます。

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こんな感じで古典文学からのツンデレもの下ネタありのラブコメ男女の友情と恋心に揺れるオトナの恋愛映画甘酸っぱさMAXの台湾映画80年代のキラキラ感ある青春ラブコメ、と多種多様な漢の中の漢たち向けの恋愛映画を紹介してみました。

バレンタインにチョコ一個も貰えなかった人も、この映画たちを観て、元気出して、頑張っていきましょい。

 

以上

 

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《映画感想》超楽しい!!前シリーズとは全く違うジュブナイル作品『ゴーストバスターズ:アフターライフ』

また過去のヒット作の続編映画が公開されました。ゴーストバスターズ:アフターライフ』です。f:id:shikamarusan:20220211201801j:imageそらゴーストバスターズは大好きなので、観に行きました。(1作目は大好き、2作目はスライムしか覚えてないw、リブート版は結構面白かった)

結論から言うと、過去作のような軽いノリはないけれど、ワクワク感を最高潮に高めてくれる心地よいジュブナイル作品に大変身してた!!!

っという感じです!つまりは、大満足でした笑笑

 

今回は3点に絞って、感想を話していきます。

※今回もネタバレ全開なのでご注意ください。

 

1.一新された作風

1984年と1989年に公開されたオリジナル・シリーズと2016年に公開されたリブート版は、心霊やオカルト現象をコメディアンの俳優たちが演じる主人公たちが面白おかしく解決する、というその軽いノリが要でした。
しかし今作は要素として、破産したシングルマザーと疎外感のある兄妹、変人扱いされて周りから煙たがれていた祖父の幽霊屋敷、田舎町で起こる大地震というような、今までの作風とは全く違う要素で構成されていました。
特に子供たちを主人公にしたことで、ジュブナイル作品に変わっていました。コメディアンの小気味の良いギャグ満載であった前作を想像していると、だいぶ印象が違うかも…。


疎外感を感じていた子供たちが、移り住んだ土地と祖父に関する謎を説いていく中で、ガジェットが見つかったり、怪奇現象に対面していく姿をワクワクしながら観る事ができました。特に主人公のフィービーがプラトンパック(心霊捕獲装置)を見つけて友人のポッドキャストと試し撃ちをするシーンには、「自分も見つけたらやってるだろうな〜」と思わされました。また、兄のトレバーが納屋で見つけたEcto-1(ゴーストバスターズの乗り物)を運転し、フィービーたちと合流して、ゴーストを追いながら街を疾走するシーンでは、「街壊して怒られやしないかなぁ〜」という思いと主人公たちと同じ目線でゴースト追う高揚感でハラハラさせられました。


ラストの感動シーンには、子供たちの成長を感じると同時に、祖父に愛されなかったと感じる一方、娘が心を開いてくれないと嘆いていた主人公たちの母が父の愛を再確認するという、家族の再生が描かれていました。

 

2.“イゴン・スペングラー”という人物

ゴーストバスターズのオリジナルメンバーであり、電子工学と超常現象の知識に長けたチームの“頭脳”であった彼に対するオリジナルシリーズを観ていた際の私の印象は、“ユニークだけど掴みどころがない”というものでした。
変人だけどガジェットを作らせたらピカイチで、何かの現象を説明する際の語り手を担うキャラクターで、いなくてはならない存在でした。しかし、受付だったジャニーンとのロマンス(?)はあったものの、論理的な考え方を重んじる人間味のあまり感じられないキャラクターのように感じていました。


そんな彼を演じていたハロルド・ライミスは2014年に病によって他界してしまい、その当時に話の上がっていたシリーズ3作目の話も消えてしまいました。しかしオリジナルシリーズの監督であったアイヴァン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマンが、ライミスが亡くなって一度は頓挫した続編企画を、ライミスが演じたスペングラーが軸となる話で復活させてくれました。


オリジナルシリーズ後のスペングラー博士は、化学や超常現象にしか興味がなく娘を遠ざけてしまい、周囲から変人扱いを受け、仲間とも疎遠になってしまっていたという、今作冒頭の紹介は、私の印象通りであったと共に切なさを感じるものでした。
しかし、ストーリーが進むにつれ、彼が娘を愛していつも心配をしていたこと、街の人々に何と言われても危険な存在から人々を守っていたこと、仲間にも危険を伝えていたことが明かされていきます。
そこで、今まで不透明だったイゴン・スペングラーというキャラクターがどのような人物だったか、がしっかりと描かれていたように思いました。
また、幽霊になっても孫とチェスをしたり謎を解かせたり、一緒にガジェットや車を修理したり、娘に自分が大事にしていた写真を見せるシーンには、彼の家族への想いが不器用ながらも伝わってきて涙を誘われました。
今作があったことでスペングラーのことが深掘りされたことは、非常に良かったことだと思いますし、ジェイソン・ライトマンが父の作品に対して誠意のある作り込みをしてくれたことが伝わる要素でした。

 

3.オリジナルキャストの帰還

f:id:shikamarusan:20220211204127j:image・ここ最近のハリウッド大作は、過去のヒット作の続編やリブートなどの所謂“二次創作的作品”が多く作られています。そして、その多くが過去作の要素やオリジナルキャストによる“エモい”演出で観客を感動させるのです。(良い意味でも悪い意味でも)


今作も勿論その例の一つで、オリジナルキャストであるビル・マーレイダン・エイクロイドシガニー・ウィーバー、アニー・ハドソン、アニー・ポッツが登場し、作品を盛り上げてくれました。特にオリジナルメンバー揃い踏みによるラストバトルは、ぬっぺりとコスプレをした老人たちが登場(笑)してきて驚きましたが、その引っ張り続けた登場には素直に嬉しかったですね。


そして1作目の『ゴーストバスターズ』からの流れを汲みつつ描かれたのは、一人ではダメでもみんなが揃えば対抗できる、というシンプルだけど凄く胸にメッセージでした。映画冒頭でスペングラー博士が一人で悪役を罠にかけて捕獲しようとしたものの、失敗し、命を落としてしまうというシーンに対してラストではファービーと兄のトレヴァー、オリジナルメンバーであるヴェンクマン、スタンツ、ウィンストン、そしてファービーの祖父スペングラーのプロトンパックによる攻撃で撃退するという、何とも胸熱な展開。戦いが終えた後も、仲間と合流し、娘や孫たちと接して笑顔で消えていくと言う、本当に涙がちょちょぎれる演出をぶちかましてくれました(怒泣)


こんなオリジナルキャストの豪華過ぎる使い方、エモすぎてズルイですネ。
オリジナルシリーズをまた観たくなる演出でした。

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今後、今作がシリーズ化されていくのかは分かりませんが、新しくジュブナイル作品として作っていくのもアリではないかと、思います。(キャスト陣の成長など課題は多いかと思いますが笑)

オリジナルシリーズに敬意があり、尚且つただの焼き直しになっていない良作として今作は新しい歴史を作ったのではないでしょうか。

 

以上

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《回顧小話》ゾンビが来たらinシネマ

Netflixで配信されている韓国ドラマ『今、私たちの学校は…』が大人気です。“第2のイカゲーム”なんて言われてますよね。

かくいう私も絶賛大ハマり中でして、楽しみを絶やさぬようにゆっくり観ていて、いま7話まで観終えました。

高校を舞台にしたゾンビドラマで、校舎内に蔓延るゾンビたちから生徒たちが何とか逃げ抜こうとするのが毎話毎話ハラハラさせられます…。

思えば、私の学生時代は基本上の空で、空想ばかりしていて、“授業中にマフィアが突入してきたらどうしよう”とか、“全校集会中に体育館がテロリストに占拠されて、偶然トイレに行っていた自分だけがこの状況を打破できてしまったら”、とかとか、今思うと、

『何故、いち県立高校でそんな事件が起こるのだ』と考えてしまうような妄想ばかりをしていました。

それらの妄想の中には、もちろん“学園中がゾンビまみれになってしまったら”ということも入っていて、脱出経路、武器にする掃除用具、逃げ込む部屋、食料や災害用グッズなどまで考えていました。

 

その癖は高校を卒業しても変わらず、中学9年生(大学3年生)の私は映画館でアルバイトをしながらゾンビ対策を怠ってはおりませんでした。

平日のレイトショー。すでに入場の時間はとっくに過ぎて、殆どのスクリーンでは上映が終わり、スクリーン内の清掃やコンセッション(売店)の片付けなどのクローズ作業も着々と進める中、従業員も私を含めて3人くらいになると、他のお店の閉まったショッピングモール内で悲鳴が響き渡るのです。急いで映画館のある3階のエスカレーター前に躍り出ると、警備員を襲うゾンビたち。私は急いで、劇場のシャッターを下ろして、裏口も閉じに行きます…。

という、妄想をしていたのです。

 

なんて不毛なんでしょうか。

けれども実際問題、仮にゾンビが現れてしまってくれたとして(日本語がおかしいのは重々承知)、映画館(シネコン)というのは恰好の避難場所ではないだろうか。

 

まず第一に食べ物が大量にある。ポップコーンは大きい音を立ててしまうため、食料としては向いていないかも知れませんが、コンセッションには特大の冷蔵庫にポテトやホットドッグ用のソーセージやパン、ナゲット、ジュース、アイスが入っています。数人であれば、数十日は持つでしょう。

 

次に窓が少なく、隠れていることがバレにくい。映画館は大体ショッピングモールの端っこや真ん中での方にあっても入ると奥まった方に作られていることが多い。モール内のゾンビには見つかる心配が少ないのだ。

 

そして、ベッドなども用意できる。スクリーン内の椅子を壊して敷布団にしたり、ブランケットと重ねて掛け布団にすることで快適に睡眠が取れる。

 

最後に広く、また脱出ルートも用意されているということ。映画冒頭で避難ルートが提示される映画館もあるくらい、緊急時の避難口がいくつか用意されているのだ。万が一映画館が陥落し始めたとしても、広いため、どこかを犠牲にして、いくつかある脱出ルートに逃げることができます。

 

さぁいつでも来い、ゾンビたち!!

そんなことを思っている間に私は大学を卒業し、映画館でのアルバイト生活も終わりを迎えていました。

今でも自分の働いていた映画館に映画を観に行くことがあります。そしてハッと気づかされるのです。

この劇場、入り口側シャッター無いから多分メインホール陥落してすぐおしまいだな…

 

ゾンビ来なくてホントに良かった。

 

以上

《映画感想》新聞記者たちが巻き込まれにいく数奇な出来事たち『フレンチ・ディスパッチ』

だいぶ空いちゃいましたが、バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティと同じ日にそのまま『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を観てきました。とにかく名前が長いwwf:id:shikamarusan:20220130123010j:imageウェス・アンダーソン監督は数年前に『グランドブダペスト・ホテル』を観て以来、完全にハマってしまい、ほぼ全ての映画を視聴しています。今回もだいぶ予告編から期待させられていました!

※ネタバレありです。

 

◆IN BRIEF 自転車レポーター【地元紹介】◆

f:id:shikamarusan:20220201113624j:imageオーウェン・ウィルソン演じる自転車レポーターが、『フレンチ・ディスパッチ』の編集部の置かれた土地であるフランスのアンニュイ=シュール=ブラゼの街をサイクリングしながら紹介していく。

3つの物語《記事》が始まる前に、これから始まる話の世界観を示す役割も担っているように感じました。元々がどういう土地で、その名残りから今はこういう名前になっている、という建物や地名の歴史を面白おかしく描いていく対比のシーンは非常に愉快でした。ここで世界観に心奪われた人は多かったのではないでしょうか。

また、ウェス監督の古くからの友人であるオーウェン・ウィルソン切込隊長の如くこのストーリーの語り手を担うのも考え深い。

不道徳な闇の影はどんな街にもあるもので、それも含めても、魅力的なアンニュイの街に住んでみたいものですね。

というか、改めて思うとカタカナから直訳した時の“アンニュイ=シュール(退屈でシュール)”って言葉凄いな。フランス語だとまた違うのかもだけど。

 

◆STORY#1 確固たる名作【芸術と芸術家】◆

f:id:shikamarusan:20220201113631j:image秘めてベネチオ・デル・トロを映画に起用したいと考えていたウェス監督。ついに起用した役は美的天才の殺人犯。

まずここで素晴らしいチョイスですよね笑

生得の気の短さと何処か寂しげな天才を見事に演じていました。また、彼の若い頃の役を『グランドブダペスト』のトニー・レボロリが演じているというのも良い。彼が各地を回って絵を描いていくシーンはジワジワ笑いが込み上げてきます。彼とデル・トロの交代シーンも驚きました。お互いを労りながらカメラの前でその交代劇を行うという…。若い頃の役者から老年の役者への交代であんなに斬新なシーンは初めて見ました笑

 

また、デル・トロのミューズでモデルを担ったレア・セドゥは、今回も仏頂面が似合ってました笑

美人ではあるのに不機嫌な顔しか思い出せない女優さんですよね…。今回はヌードや体幹が必要になりそうなポーズをこなしたり。それでいて、最後の儚げな退場の仕方は、彼女のキャラクターらしくて凄くハマっていました。

 

美術商がお金いっぱい出して、売ったりして金儲けしようとしてたのに、刑務所の壁に描いちゃって慌てふためいちゃう、っていうオチも良かったですね。まぁ、結局はそこ自体を輸送して美術館にしちゃうっていう突拍子もない対応で収まりますが笑笑

 

◆STORY#2 宣言書の改訂【政治/詩】◆

f:id:shikamarusan:20220201113730j:image兵役から脱走を図った若者が逮捕されたことに始まった学生運動。カリスマ性を持つリーダーを演じているのは、最強の美形俳優ティモシー・シャラメ。今回はモジャモジャ頭にヒゲを蓄えて、チェスをいっぱいして、独身のおばさん記者に遊ばされたり、会計係の子と恋に落ちたり、大忙し。そんな彼がラストに悲劇的な死を迎えてしまうという、なんとも生き急いで、命まで落としてしまったなぁと言うところ。

また、たびたび登場するカフェも凄く良かったです。外装はゴッホ夜のカフェテラスのようないかにもフランスのカフェのようで、内装は黄色を基調として若者たちがジュークボックスやテーブルを囲んで、色々な話に花を咲かせている。彼らの使っていたお店のカップもソーサーも黄色でなにやら店名のようなものが白文字で書かれていました。あれグッズ化してくれないかな笑

 

また、ウェス監督作品では珍しく、カメラが普通に動くシーンには驚きました。終盤のリーダーと会計係、女性記者が話しているシーン。ウェス作品は静止画と素早いパン(この表現合ってるかな?)が特徴なので、唐突に人物を追うカメラワークになったのにはハッとさせられました。

 

ストーリーは正直イマイチでしたが、女性記者に弄ばれているティモシーの姿がお茶目だったことやウェス監督がやりたかったことが詰まっているような気がしたエピソードだったので、嫌いにはなれないですね。

 

◆STORY#3 警察署長の食事【味と風味】◆

f:id:shikamarusan:20220201113740j:imageいかにもウェス・アンダーソン作品の終盤のてんやわんやした感じだ!と言ったようなお話。警察署長の一人息子が誘拐され、鍵を握ることになるのは伝説のシェフ ネスカフィエの料理。今回、わざわざ料理を取材をしにきたのに、そのネスカフィエは最後の最後までほぼ喋らないというw

料理も色々出てきましたが、あんまり何が出てきたか覚えてないんですよね…。

料理よりもネスカフィエが料理を作る際に何やら小刻みに動き、後ろから火が出ているという演出が非常にコミックっぽいなぁ、と思ってたら、終盤のカーチェイスシーンはアニメ調に唐突に変わりました笑笑

 

まぁ、何よりこれは料理の記事だったのか…普通に刑事事件の記事やん…というのは、きっと大きなお世話ですね…笑

 

◆感想総括◆

画面の使い方や世界観はいつも通りのウェス監督らしいもので、今作が監督作10作目ということもあり、お気に入りの俳優さんは全員集合でオムニバス的な作品として一種の節目のような一作なのかなと思いました。

ストーリーに関しては、個人的には『Mr.ファンタスティック・フォックス』『グランドブダペストホテル』犬ヶ島などが大好きな私としては、メチャメチャ乗れた作品!というわけではなかったです。というのも、セリフ量がとめどなく、そして早いため字幕を追うのに割と必死になるシーンが多かったです。序盤の雑誌編集長の細かい話やSTORY#2の学生たちの話し合いの場も話があまり入ってきませんでした。これはおそらく他作品以上に今回は世界観を語るためか、キャラを深掘りしようとしたためかな、と私は思います。

あとは編集長にはあまりフォーカスが当たらないため、ラストのシーンではあまり感情移入ができなかったので、ここはなんとも難しいところ…と思いました。

 

それ以外の点でいうと、エンドロールで流れる『フレンチ・ディスパッチ』の今までの刊行されてきた雑誌の表紙はどれも可愛く、グッズ化をホントに懇願したくなるものばかりでした。極度の雑誌マニアであるというウェス・アンダーソン監督らしい最高のセンスだと思うのですが、調べたところ表紙を描いているのは、STORY#4の劇中のアニメーションを手がけているハビ・アスナレスさんという方らしいのでそこは要チェックでした笑

 

美的センスとシュールさを併せ持つウェス監督らしい映画で、ワンシーンワンシーンを部屋に飾っておきたくなるような映画でした。

 

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