《アメコミ購入お考えの方へ!!》2021年8月新刊の邦訳アメコミ紹介【MARVEL編】
ドラマや映画の原作から、話題になった悪党たちのケイパーコメディまで
㊗️シャン・チー単独作、初邦訳刊行!!
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告が公開されて、アメコミ界隈の話題を掻っ攫って行きましたね笑
噂がされていたDr.オクトパスがお目見えしたり、グリーン・ゴブリンのボムやエレクトロらしき稲妻、サンドマンらしき砂嵐が出ていたので、幼少期にライミ版、学生時代にアメスパを観ていた私には超感動でしたw
さて、話は逸れましたが、2021年8月新刊邦訳アメコミ3冊の感想です。今回は絶賛配信中の『ホワット・イフ…?』や公開直前の『シャン・チー:テン・リングスの伝説』の原作本、そして今年2月ごろに邦訳が刊行されていた『スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン:嘘つきは泥棒(ヴィラン)のはじまり』の続編、の3冊です。
どれも非常にタイムリーな作品ですよね。
毎度この刊行タイミングのバッチリさには感謝しております🙏
購入をお考えの方は参考にしていただけるとこれ幸い。
※以下、内容の確信に触れるようなネタバレはありませんが、登場キャラクターや一部あらすじについて記載しております。未読の方で一切の情報を入れずに購入をお考えの方はお気をつけ下さい。
①『スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン:盗人(ヴィラン)にも三分の理』
表紙も、5人だけだった1巻から、キャラがボリュームアップ!!
弱小ヴィランたちの日常が垣間見える傑作コメディの2巻。冒頭はチームの紅一点で謎が多かったビートル(2代目)の過去が描かれます。1巻ラストで発覚した彼女の父親との幼少期の小悪党ぶりがコミカルで面白いです。
そして、彼女がビートルになるまでが描かれる中で、ジモまでが絡んでくるという、スパイダーマン系に留まらないヴィランの多さには、ヴィラン好きにとっては、とても有難い。
そして本編。
チームを裏切ったリーダーのブーメランがまた二重三重の裏切り行為を行って、ブルズアイに狙われるのですが、そこでのブーメランのカッコいいじゃん…と思いきやの情けない姿が笑えましたw
本巻は、割と中頃からまた番外編が入ります。メンバーの若手でナノテク担当オーバードライブと最速の逃げ足スピードデーモンが、今までどんな相手と戦ったのかという話や、1巻でも登場した よくアメリカの映画とかで見る集団カウンセリングみたいなヴィランの集いのお話が描かれます。
そこが結構コミカルなんですけど、最後のヴィランの集いに参加していた“ルーター”というヴィランのお話で、スパイダーマンが残虐な別人に変わってしまった(中身はドクオクな訳なので)…という、このシリーズの今後のストーリーの確信に触れる(?)ようなストーリーが展開されるのです。
ここら辺は、せっかくスーペリア・スパイダーマン期での出来事なので、ストーリーの中核で今後関連していって欲しいですね!!
3巻ワクワク!!悪役とは思えない情け無顔をするショッカーが可愛い
②『ホワット・イフ? side B』
今回も良作勢揃い!!個人的に“SIDE A”より好きかも…
絶賛放映中のDisney+のドラマ『ホワット・イフ…?』の原作2巻目。今回は、6話収録されています。
『もしもソーがフロスト・ジャイアントに育てられていたら?』
ソーとロキの関係を改めて見返すことが出来る感動作です。ロキの義母フリッガへの愛は別世界線でも変わりません泣
『もしもマジックが至高の魔術師になったら?』
Dr.ストレンジが、思春期でやさぐれてるマジックことイリアナを鍛える話。想像以上に良い師弟関係じゃないのw
『もしもマーベル・コミックスがメタルと化したら? feat.ゴーストライダー』
主役は車のゴーストライダー ロビー君。マーベルでインターンとして働くロビー君の元にコミックで黒魔術を行うヘビメタバンドがやってくる話。あらすじだけでもぶっ飛んでる笑
『もしもスパイダーマンに娘がいたら?』
スパイディ総出演のイベント“スパイダーバース”でも登場したスパイダーガールのメイ・パーカーが初登場。父の代から続くグリーン・ゴブリンとの因縁がオリジンとなる、っていう設定が面白いです。
『もしもヴェノムがパニッシャーに結合していたら?』
アンチヒーロー×アンチヒーローという、混ぜるなキケン!なヤバキャラ誕生。スパイダーマン、デアデビル、ムーンナイト、とパニッシャー関連の自警団が続々登場するのも見所です!
『もしも初期マーベル編集部がファンタスティック・フォーになったら?』
個人的に1番ぶっ飛んでると思う話。タイトルまんまのお話で、スタン・リーやジャック・カービーが楽しんで作ってるのが伝わってきます。当時の編集部の面々は読者にも定着していたんですかね…。スタン・リーのMr.ファンタスティックとジャック・カービーのシング。スタンは面影あるなww
今回は特に、フロストジャイアントのソーの話とスパイダーガールが面白かったです。
『What If...?』ってシリーズまだまだあると思うので、続き出して欲しいですねぇ…。
③『シャン・チー:ブラザーズ・アンド・シスターズ』
今までのアメコミのカバーにはなかった“和”と“武”の渋さ、紙質にもこだわりを感じます!!
シャン・チーってもう少し暑苦しい感じの顔(ブルース・リーそっくりなのは置いといても)のイメージだったんですけど、今作の彼は柔らかな好青年の顔。
MCU版のシム・リウさんともまた違う感じでした。結構若い…?
内容面ですが、今作はすでに悪の組織(テン・リングスではないですよ)の統領である父ゼン・ズー(マンダリンではないですよ)が既に他界しているところから始まるので、そこは少し唐突に感じましたが、基本的には予備知識なく単発のお話として楽しめました。というのも今作の解説書は、作品解説がボリューミー。
最近の邦訳本の作品解説欄は1ページに満たないものもあるんですが、今作はシャン・チー初の邦訳版ということもあり、非常に読み応えアリです!!
また、キャラクターも個性的で、シャン・チーと行動を共にする刀使いの大男ブラザー・セイバーとダガー使いの小柄な女性シスター・ダガーも映画に出てほしいと思える、魅力ある戦士たちです。
あとは妹であるシスター・ハンマー。
映画の予告で見た妹とは全く違う笑笑(イメージは下の絵)ただ、強烈なビジュアルなのは確かです!(調べたら名前も違いました…笑)スキンヘッドでマッチョな強烈妹“シスター・ハンマー”
本作は読切ではあるのですが、シャン・チーの作品が今後もっと邦訳されると嬉しいです。
今回は、2021年8月新刊の邦訳アメコミ3冊(MARVEL)を紹介しました!どれも読み応えが抜群でした。購入を考える参考にしていただけたら幸いです!
以上