日々、ちいさな世界の征服

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《オッサン、危ない》「ひげひろ」,「恋きも」の爽やかさを吹っ飛ばすキケンなオッサンの恋愛映画

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去年の自粛期間から家にいる時間が増えたので、NetflixAmazon primeでアニメを観るようになりまして。

元々アニメほぼ観てなかった人間が、物語シリーズ“彼方のアストラ”ゆるキャン△等々にハマりながら1年半を過ごしてきました笑

最近、今年の春のクール(4月〜6月あたり)にやっていたアニメを遅ればせながら、観ていたのですが、同時期に同じようなジャンルのアニメが放映されていて驚きました。

それが、『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』『恋と呼ぶには気持ち悪い』です。(前者は“ひげひろ”、後者は“恋きも”と呼ばれてるようです)

まぁキャラクターとかストーリーの展開とかは全く違うんですけど、共通しているのが、“女子高生と10歳近く歳の離れた成人男性のラブコメという点。

正直、アニメをあまり観るタイプではなかったので、詳しくはないのですが、映画の中では割とそこらへんって、純に描かれているものがないイメージです。

未成年と成人、というある種、恋愛ではアウトな関係をアニメでは、あくまで純愛として許容させるような描き方をしていました。恋愛関係に関連した問題は色々取り上げられてましたが、それも恋の試練のように扱われていました。

ここ最近は、そういう認識がフィクションであれば!!と許容されてきたんですかね。

(一応、恋は雨上がりのようにとかもそういう感じですもんね)

 

それで、この2作を観てて、個人的に思い出した映画2作を取り上げてお話ししたいと思います。

実際、このアニメ2作では綺麗に描かれている未成年女子と成人男性の恋愛を、下記の映画の方では、結構激烈に描いているので、まぁ、現実はこうだよなぁ、と思いながら当てはめてました。

アメリカン・ビューティー (1999年公開)

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一つ目は、のちの『007』シリーズアカデミー賞を3部門で受賞した『1917』などで名を轟かせるサム・メンデス監督の作品です。この作品では、色々問題のある家庭環境がリアルに描かれるのですが、しがない中年男性の父が、女子高生である娘の友人に恋をするんですよね。

この中年男性の役を、現実でも色々あったケヴィン・スペイシーが演じているのですが、すごく生々しい!!

それまでは死んだように暮らしていたのに、突然、筋トレを始めるようになったり、色気づいていく姿が本当にリアルw

彼の妄想シーンとかヤバィ、。

まぁ、男子高校生みたいにはしゃぐ気持ちはわかるんですけど、第三者目線(視聴者)として観ても、娘の視点に立って観てみても不気味なんですよね。

この映画、他にも色々家庭問題を扱ってるんですけど、このお父さんの姿は特に強烈でしたね…。

オッサンよ、踏みとどまるのだ、、、。

 

②さんかく (2010年公開)

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これもいや〜な映画ですよ。(一応、褒めてます。)

関係のマンネリ化した30代カップルのもとに、カノジョの妹(中学生)が夏休みを利用してやってきます。この中学生女子がいちいち魔性な言動をして、カレシを誘惑するんです。これが大変けしからん!!

薄着で部屋をうろついたり、小言で耳打ちしたり、その気はないと言われれば何も言い返せませんが、カレシはカノジョそっちのけでカノジョ妹にメロメロになってしまいます。

そこからの展開は正直、いや〜な気持ちです。カレシが元々、地元で威張ってるようなやつだったり、性格が悪かったりでザマァみろ、と思う反面、自分がおんなじ立場だった時に、果たして同じようにならないか、怖くなってしまいます、、、ゾワッ

その絶妙な人間関係の気持ち悪さは、さすが吉田恵輔監督!!というところです。

 

今回挙げた映画2作品はどちらも、いい意味でもう2度は観たくない映画でした。それに対して、『ひげひろ』も『恋きも』も凄く、年の差ものをキレ〜イに描いていることにギャップを感じました。

『ひげひろ』も『恋きも』を観て、学生に不埒な恋心を持ってしまうオッサンがいないとも言い切れないこの世の中です。そんな時、この『アメリカン・ビューティー』と『さんかく』を観て、目を覚ましてくれたら良い思います。

我ながら、無理矢理締めたな…笑

 

以上。駄話でした。