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《超常現象好きに薦めたい》ヘルボーイ・シリーズ邦訳版 短編作品一挙紹介

f:id:shikamarusan:20210926174306j:imageこんにちは、シカまるです。

日本では知名度はさほど高くはありませんが、スーパーマンDCコミックスパイダーマンMARVELコミックスと張り合う第3のコミックス会社ダークホースコミックス

スターウォーズプレデターなんかの映画・ドラマのコミカライズで有名な会社ではありますが、オリジナルも強く、映画化もされている300シン・シティなどがオリジナル作品として持っています。

 

その中でも看板作品と呼べるコミックスが、ヘルボーイです。ビジュアルとかは日本人でも知っている人多いのかもしれません。

ヘルボーイ 概要

ざっとあらすじは下記のような感じ。

第二次世界大戦中に戦果を覆す目的で進められたドイツ軍の実験で現れた悪魔の子ヘルボーイが、連合国軍側で育てられ、世界各地の魔物や超常現象と対峙し、自身の出自やその秘密を知っていくストーリー。

上記のように、設定がすごく面白いんです!!

X-ファイル諸星大二郎作品スーパーナチュラが好きな人には、もろハマると思います!

 

そしてヘルボーイは、結構シリーズが出ている作品なんですが、大きく分けて長編シリーズ短編シリーズに分かれます。長編シリーズは、ヘルボーイが、彼を人間界に呼んだ張本人である怪僧ラスプーチンと対峙したり、実は〇〇の血統を継いでいた…などなどの自身の出自に関わる事件に巻き込まれていくお話が主となります。それに対して、短編シリーズは、彼が所属している超常現象調査防衛局(BRPD)絡みで世界各地の魔物や超常現象の調査をしに行く、妖怪ハンターなストーリーになっています。

 

個人的には短編シリーズの方が読みやすく、色々な超常現象が出てくるので楽しいです。ということで今回は邦訳されている短編シリーズ4冊の紹介をしていきたいと思います!!

 

ヘルボーイ : 弍 ~チェインド・コフィン[縛られた棺] / 滅びの右手~

題名からお分かりの通り、元々はチェインド・コフィン[縛られた棺]』という巻と『滅びの右手』という巻の2冊だった短編集がまとまっている1冊です。(※ちなみに弍とある通り、壱があり、そちらは長篇作品となっています)

 

ヘルボーイ・シリーズ最初期の短編集で、15話も収録されています。ここでは特に印象的だった話を3話ご紹介します。

 

まず1つ目は、1話として収録されている「パンケーキ」です。これは幼少期のヘルボーイが好物となるパンケーキと出会うお話です。2ページしかないホントに短いお話なんですが、彼が最初にパンケーキを嫌がる理由が何となく仄めかされている感じになってます。とても可愛い話です。

 

2つ目は、7話目に収録されている「飛首」です。今作はなんと日本が舞台。舞台は1967年なんですけど、出てくる人々が和服に丁髷とかなんですよね笑

まぁ、その理由も後々わかるのですが…。

妖怪の住む、日本らしいおどろおどろしさが凄く上手いです。

 

そして3つ目は12話目の「聖オーガスト人狼。こちらはタイトル通り、人狼に変える呪いをかけられてしまった一族が出てきます。ヘルボーイの話は結構切ないお話が多いのですが、今作は特に人狼少女の霊の見た目がより一層悲しく見えます。原作者であるマイク・ミニョーラの絵が凄く美しいです!

 

他にもスケッチのページも含みボリューム満点です。ガッツリ短編を読みたい人は待ったなしで買いです!!

ヘルボーイ : プラハの吸血鬼

今作から原作者のマイク・ミニョーラはストーリーのみとなり、作画を他のアーティストたちが担当する作品が主になってきます。

アフリカの民話をもとにした「マコマ」は実に幻想的です。話数は多くはありませんが、いろんな国での冒険が楽しめます。

今作はJIVEコミックスという日本の出版元が邦訳を出してくれていたのですが、もうこの会社が色々あってなくなってしまったので、新品はほぼないと思います。なので若干レアかも…。

ちなみに私はAmazonで中古のものをゲットしました笑

ヘルボーイ : 捻くれた男

私が初めて買ったヘルボーイの短編集です。

表題の「捻くれた男」は、悪魔と魔女との真夜中の山中での戦いが不気味に展開されます。敵のビジュアルのきみの悪さは群を抜いてるでしょう。

 

他で印象的なのは、最後に収録の作品「ほくろ」です。

序盤から何なんだろう〜って思ってたらラストもナンジャコリャ!?ってなります笑笑

4話と話数は他に比べて少ないですが、最初の第一歩には割と読みやすいのでは?

 

 

ヘルボーイ : 地獄の花嫁

私イチ推しの1冊です!

今作6話収録なのですが、とにかく傑作ばかり!

短編で泣きそうになったのは、1話目のヘルボーイ・イン・メキシコ 酔生夢譚」。メキシコのレスラーであるルチャ・リブレたちと共闘し、怪物たちと戦うのですが、これが涙なしには読めません!!泣

 

また、最後に収録されている「バスター・オークリー、願いを叶える」は、まさかのUFO&宇宙人が登場する異色の作品。おまけに教訓めいた話なので、日本の昔話みたいw

 

ハズレなしを選ぶなら、個人的には今作だと思います!!

 

 

 

どうでしょう?

ヘルボーイに興味を持っていただけたでしょうか。

独創的な世界観は、アメコミ界でも希有な作品だと思います。少しでも読んでみたいなぁと思う人がいたら、ぜひ読んでみていただきたい!

 

実は今回、私がこの記事を書いた背景は、自分がヘルボーイに興味があって買おうとした際に極端に邦訳本の情報が少なかったため、とりあえず手当たり次第買う!という選択を取らざるを得なかったという体験から、同じような人がいるのでは…?なんて思ったためでした。

そんな方がいて、少しでもその方の参考になると嬉しいなぁ、なんて思いつつ買いてました笑

 

結構長くなっちゃいました。

以上。駄話でした。