《年末清算‼︎》2021年間映画ベスト10はコレ!
色々あった1年間。昨年は映画館にあまり行けず、その代わりにDVDやサブスクでメチャメチャ映画を観ていました。
それに対して今年は、最低限観たいと思った作品は観に行くようにしてたので、去年より劇場で新作を観ることが出来ました。
合計130本、うち新作は36本観ていました!
昨年が合計210本で、うち新作が23本だったので、昨年より観た本数自体は少ないのです…笑
ということで、今年の個人的に好きになった新作映画ベスト10語っていきたいと思います!
ちなみに、上位の作品が素晴らしいとかという順位ではなくて、あくまでも“個人的に好き”という観点のランキングであることをご承知ください。
また、劇場で観れなくてDVDで観た新作、今年サブスクで配信された新作映画ももちろん対象となっています。
- 10.ラストナイト・イン・ソーホー
- 9.映画大好きポンポさん
- 8.彼女が好きなものは
- 7.浅草キッド
- 6.サマーフィルムにのって
- 5.エターナルズ
- 4.まともじゃないのは君も一緒
- 3.tick,tick…BOOM! : チック、チック…ブーン!
- 2.ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
- 1.街の上で
10.ラストナイト・イン・ソーホー
ヒト怖!心霊!ホラーのジャンルに斬り込み、ノスタルジックな60年代と華やかに見える芸能界(実際は芸能界とも言えぬ場所)の暗い部分を描いた新しいホラー作品。どぎつさもありますが、着地まで一貫してテーマ性を感じられました。
ペグ&フロストのコメディもののイメージが未だにあるエドガー・ライトだけど、前作『ベイビー・ドライバー』でも遺憾なく発揮された音楽を生かす映画作り、なおかつ映画を映えさせる音楽のチョイスが今回も光っています。
主演のアニャ・テイラー=ジョイ、トーマシン・マッケンジーの持っている強みを最大限に引き出していたこともすごく良かった点でした。
9.映画大好きポンポさん
映画作りの舞台裏を描いた力作アニメ。思っていた以上にガチガチだった。映画の映像編集に対して、ここまで事細かに描いた作品というのは、今までなかったのではないか。
私自身が学生時代に映像制作を少ししていた人間なので、今作で描かれている、撮影時の気持ちよさと辛さ、編集時の楽しい気持ちと難しさに非常に共感しました。
『映像研には手を出すな!』同様に、裏方を主体に描いたアニメ作品が増えてきたことが非常に嬉しいです。
監督、プロデューサー、演者たちが皆んなが映画愛に溢れてて、ホントに幸せな映画でした。
8.彼女が好きなものは
ゲイであることを隠す男子高校生とBL好きを隠す女子高生の青春ドラマ。マイノリティである主人公の視点と、彼を取り巻く人々たちの受け止め方から、LGBTについて改めて考えさせられました。
「作品で観たことあるから」「著名人もそういう人が多いから」という理由から、自分は偏見のない人間だと思い込んでいる人々は多いが、果たして実際に近しい人物がそうだと言われた際に受け止められるのか、ということを叩きつけられました。
自分もその人々のうちの1人なので、それに気づかせてくれたということだけでも、今作にはとても良い影響を受けたと思います。
山田杏奈、神尾楓珠はじめとする若手キャストの演技も素晴らしかったです。
7.浅草キッド
芸人ビートたけしの誕生譚。自分の知らないおどおどした若者の武が、師匠と出会って、今の勝気さも感じられる勇ましい芸人になっていく姿が違和感なく徐々に描かれていきます。
しかし、今作の肝を担っているのは、その師匠の方。自分の思う“笑い”にストイック過ぎる姿や、弟子たちの前ではカッコよくいたい不器用さが可愛らしく見える反面、終盤にはそれが切なく見えてくる、非常に良いキャラクターでした。
監督を務めた劇団ひとりが、これを映画で描くことを暖めていたことが非常に伝わる渾身の一作だと思います。
6.サマーフィルムにのって
“映画愛“と“時をかける少女“の最高のハイブリッド作品。周りの若者はキラキラした青春映画に夢中、でも時代劇をどうしても作りたいマイノリティな主人公たちの残念だけど最高な熱気に観ている側も燃えてきました。
対立しているように描かれていた、キラキラ映画を作っている側と個性全開な主人公たちが協力しあって、食わず嫌いしていた少女漫画的な青春映画をイマドキ女子と観て主人公が共鳴したり、ラストでは自分が一番ラブストーリーしてるのも展開として素晴らしかったです。
映画がなくなっちゃう未来なんて、あり得ないと思うけど、そんなことあったらって思ったら少し泣きそうになりました。
涙腺緩いんですかね笑
5.エターナルズ
今年公開されたMarvel作品は4作ありましたが、1番ハマったのは今作『エターナルズ』でした。
正直、製作が発表されたタイミングでも、予告公開時もあまり期待できなかったから、というのもありますが、とにかくそのインパクトは凄かった。
10人の主要キャラがご都合主義ではなく、自分の意思で行動しているのに、ストーリーがしっかり進んでいくので、脚本がしっかり練られていることがわかります。
こんな壮大な人間ドラマがMCUで観られるとは思いませんでした笑
ちなみに推しはドルイグです。
4.まともじゃないのは君も一緒
成田凌×清原伽耶が、コミ障の残念イケメン塾講師と周囲の同世代より達観した見方が出来ていると思っている女子高生を演じるという、キャスティングが素晴らしい。とにかく2人が作り出す会話劇が観ていて面白い。
また、泉里香演じる“飾りにされている女”や小泉孝太郎演じる中身のない発言ばかりする社長も非常にハマり役でした。
「普通《まとも》とは?」という問題を問い続けている2人の姿に、最終的には「普通ってなんだろ」って観ている側も思うようなところが逆によかったと思います。
ずっと観ていたくなるような映画でした。
3.tick,tick…BOOM! : チック、チック…ブーン!
心にどストレートに入ってくる、夢を追いかける若者の30代を目前にした葛藤の日々。あの『RENT』を生み出した天才がこんなにも苦悩していたなんて…。
周囲が夢を諦めていったり、別の道を見出して行ったりする中で芽を出せずにいる自分に焦りを感じる感覚。自分の歳の頃、両親は…なんたら考えたらホントにキリがない。この焦りと葛藤が、刺さりすぎてしまいました笑
また、劇中の曲はどれも好きです。冒頭の『30/90』や終盤の『Louder Than Words』『Come to Your Senses』、そして皮肉の効いた『Sunday』。どれも今年の後半ずっと聴いてました。
2.ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
今年1番期待していた映画。2016年版を劇場で観た際のザンネン感を完全に払拭してくれました。笑えて、泣けて、興奮して、とにかく楽しい!
新キャラのほとんどがコミックでは使い捨てのようなキャラクターばかりなので、ガン監督のヲタさと、彼らを続々と殺していくその無慈悲さには驚愕しました。まさか、ブラッドスポートが主役を張って、ピースメーカーやポルカドットマンが活躍する実写映画が観れるなんて誰が思っていただろうか。
また、2016年版を完全にリセットしたわけではなく、ハーレイやフラッグ大佐、ブーメランの関係性を示唆するような設定が盛り込まれていたりしたので、ここで2016年版を観ていた自分まで肯定してもらえている気がして泣きそうになりました。
1.街の上で
お洒落ぶった映画だと思いきや大間違い。あらすじは書いてても面白くないような、ホント日常的な枠から外れないものなんだけど、散りばめられているコメディシーンで吹き出したし、知らない人ばっかのあの飲み会とその後のシーンのエモさ。あと、ただ同じ場所にいただけなのに、なんとなくこの人とドラマが生まれそうだなぁ…って考えちゃったりする感じ、経験あるなぁと思いながら観てました。
こんなん観たら全く文句なしですよ…。
また、個人的に今作を、舞台である下北沢で観たというのも思い入れがある理由の一つです。今作でも出てくる“下北沢トリウッド”で観ていたので、鑑賞後は余計シンクロしました。
本当に大好きな映画に出会えたとおもいます。
ということで、2021年ベスト10でした。
今年は邦画が非常にハマる作品が多かった印象です。
来年もまた多くの映画に巡り会えることを楽しみにしてます。
以上