日々、ちいさな世界の征服

ちいさな自分の“セカイ”を征服していく、シカのブログです。自分の趣味のこと、興味のあることを日々更新中。

《ネタバレ必須!!》MCU史上一番ヤバい映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想

前回の更新から2日ほど空いてしまいました・・・。NWHをかみ砕くのに時間がかかってしまっていたのと、いろいろいそがしくなってしまいました。

2022年の映画館初鑑賞作品は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でした。これ以上のネタバレはキツい…と思い、正月早々有給消化をして、無意識に4連休を作って映画を観てきました。

Instagramにてだいぶネタバレを食らってしまっていた私でしたが、それを込みでも本編を見てみれば驚きと大泣き。

今回はそのまとまらない感想を個人的にヤバかったポイントに括って、書いていきたいと思ってます。f:id:shikamarusan:20220109004923j:image

 

※以下、『スパイダーマンNWH』に関するネタバレが満載になりますので、ご注意ください。

①ピーター・パーカーの成長がヤバかった!!

トム・ホランドが演じるMCUのピーター・パーカー(=スパイダーマン)が登場してから約5年が経ち、登場回数も6作目となりました。お子ちゃまヒーローだった彼は、よくよく考えれば、相当の場数をこなすベテランになっていたんです。
大人ヒーロー達の内戦の参加を境に、憧れの年上女子のお父さんに殺されかけ、宇宙に行って最凶の怪物と戦って消され、5年後に復活してすぐさま宇宙からの侵略者の軍隊とヒーローたちの全面戦争に参加、その後、敵に騙されて殺人犯でテロリストに仕立て上げられたあげく正体をバラされるという。例えヒーローでも、高校生で体験するようなことじゃねぇ!!笑
それにしても、今回の大部分は彼の行動による自己責任な点が非常に多い。
例えば、懇願する努力をする前にストレンジに魔法でなんとかしてもらおうとする、というまるで某猫型ロボットの同居人のごとき行動を取ったり、ストレンジの呪文の途中に要望を増やして彼の妨害になってしまったり、ストレンジが別次元とヴィランたちを元の次元に戻そうとした際に、彼らが死なないようにしたいと言い張り結果的にストレンジを閉じ込め、メイが命を落とす結果になってしまっりとホントにドジばっか…泣
しかし、原作コミックのピーターもこんな感じにやる事なすことが空回りすることも多く、
また、今作での彼の行動理由がすべて自分のためではなく、“誰かが自分のせいで不幸になったり、命を落とすことになることを良しとしない”という純粋な優しさだった、ということから、仕方ないことだ…と納得はしました。
また、今回一番大切なメイおばさんを失うという出来事を経験して、大いなる力を持つ者(ヒーロー)の真価を問われることになります。
今まで、トニー・スタークを始めとした大人のヒーローたちと共闘してきたピーターが、今回はもっとも自分に近しい存在たちがメンターとして現れたことによって、また違った側面、大人の顔を見せるようになるところに心を惹かれました。

f:id:shikamarusan:20220109104817j:image


②オールスターな過去ヴィラン集結がヤバかった!!

・豊富なスパイダーマンヴィランを一気に出しても違和感のない方法、それは積み重ねてきた過去作の奴らを出してしまう、という禁断の方法。しかし、それをやっちゃったのが本作。
グリーン・ゴブリン役にウィレム・デフォーDr.オクトパスにアルフレッド・モリーエレクトロ役にジェイミー・フォックスというオリジナルキャストが登板して、リザードサンドマンは大半が人外状態で、人間体に戻るシーンもおそらく過去作の流用だったため、声の出演でご本人が演じていただいたのだと思います。
今作の注目ポイントは、“共演シーンのなかったヴィラン同士が知り合いであることが明言された”ということ。
例えば、グリーン・ゴブリンとDr.オクトパス。彼らは本編では、同じ画角に映るシーンはありませんでしたが、ドクターがオズコープの援助で研究をしていたということから「ノーマン」、「オットー」と呼ぶシーンが見れました泣
他にもリザードのコナーズ博士とエレクトロのマックスも同じようにオズコープで働いていた同士だったため顔見知りだったとか。まさかの多作品で過去作のクロスオーバーまでしてくれる…。夢の共演でした。
 
また、ウィレム・デフォーは今後どの俳優でも演じることができないゴブリンの演技をしてくれました。やはり彼が一番のヴィランでなければ…。
ピーターに殴られている中で悪魔のような笑顔を見せる彼はまさにゴブリン…💦

shikamarusan.hatenadiary.com


③サプライズゲストがヤバかった!!

・今作は、次の項で記載する親愛なる隣人2人を含め、サプライズゲストが幾人か登場しました。
個人的に非常に嬉しかったのは、Netflixのドラマシリーズデアデビルからマット・マードックの登場でした。彼の登場は前々から、噂が絶えませんでした。実際、私も以前ブログで相当熱く書いてました笑
深紅の自警団デアデビルとしての顔ではなく、ピーターの弁護士としての登場がより、スムーズでベストであったとやはり思いました。今後のMCU作品への登場も楽しみです。
また、厄介なアンチヒーロー“ヴェノム”が、SONYのユニバースからまさかの登場を果たしました。彼の単独作2作目『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のエンドクレジットにて、NWHの出来事が原因で、ヴェノムのいる元のバースからMCUのバースに来てしまったことが分かっていましたが、今作でいつ出るんだろ!いつ出るんだろ!って思っていたら、またもやエンドクレジットでした笑笑
何もせずに帰ってしまい、シンビオートを置いていったことは、なんだか残念で仕方ありませんでした…泣
今後もどうなるやら…。

shikamarusan.hatenadiary.com

shikamarusan.hatenadiary.com

 


④スリー・ピーターズの絡みがヤバかった!!

f:id:shikamarusan:20220109104939j:image・何を言っても、やっぱりここに辿り着くのではないのでしょうか。今作の肝である過去ヴィラン5人との戦いを1人で立ち向かうのか?
ここに関しては、今作の企画段階から噂に上がっていたサム・ライミ版(初代スパイダーマン)トビー・マグワイアマーク・ウェブ版(アメイジングスパイダーマン)アンドリュー・ガーフィールドが強力な助っ人として参戦してくれました。
もう、初めて『スパイダーマン』を観た小学生のころからアメコミ映画に齧り付いていた私からすると全てが救われたような気持ちになりました😭
どちらも実は未完のシリーズだった2作品。スパイダーマン4』、『アメイジングスパイダーマン3がお蔵入りになった時は苦しくなったし、どちらとももう新しいスパイダーマンは認められん!と思ったのは記憶に焼き付いています。(まぁ、アンドリューもトムホも大好きになっちゃったんですけど笑)


要所要所にサービスが用意されていました。
2人が過去のシリーズで負った心の傷や戦ったヴィランについて、今の生活。
中でも面白かったのは、ウェブをどう出しているか問題。アンドリューとトムホは、ガジェットによってそれを可能にしていますが、トビーのそれは手首から生身で出している違いがありました。ここに関して触れた際にアンドリューがトビーに「グロい」というところは非常に笑えました。あとは、全員ソロプレイヤー問題。チームに所属していた経験があるのはトムホのみということもあり「アベンジャーズ」に参加していた、というトムホに対して
トビー「わぁお、アベンジャーズって凄いじゃないか!で、何それ?」
アンド「それバンド?キミはバンド組んでんの?」
という反応。爆笑必死です。

他にも取り上げたい点は多いですが、今作の1番の偉大な点は、2シリーズに対するアンサー的役割を担っていると言うこと。
トビーは、『スパイダーマン』でのグリーン・ゴブリンの事故死のことをシリーズを通して悩んでいました。親友ハリーを失う原因になった出来事でした。彼はラストでメイおばさんを殺したゴブリンに怒り狂うトムホを止め、自分が出来なかったこと=ゴブリンに刺さるグライダーを止めたことができました。
アンドリューは何と言っても、あのMJを救うシーンでしょう。『アメイジングスパイダーマン2』にて、自分の愛する恋人を落下死から救えなかったことが彼にとっての大きな十字架になり、今でも彼を締め付けていることは今作でも彼の口から語られていましたが、実際にMJが落下したシーンでトムホが救えなくなった際にアンドリューが受け止めるというのは演出が神がかりすぎてました。あれをずっと待っていたんだと思います。劇場で観た際には嗚咽してました笑笑


脚本は正直、FFHから昔のキャラクターたちを出すため、トムホのスパイダーマン・シリーズに区切りをつけるためだけにご都合主義で書かれたようにしか思えませんでしたが、だとしても2000年代のアメコミ映画から観ていた全員、ライミ版、アメスパをへのご褒美としては、十二分な実写化作品であり、今後他の過去シリーズまでMCUに取り入れていく可能性を切り開いてしまった問題作であったのは間違いありません。


以上