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《古代ローマが呼んでいる》東京国立博物館 特別展『ポンペイ』に行ってきた#1

上野の国立科学博物館でやっていたミイラ展、遂に観に行くことが出来ませんでした…。年末年始時間を作らなかった、、、。チケットも中々取れなかったですねぇ…。

そんな私でしたが、今度こそはどうしても観たい展示がありました。それが特別展『ポンペイです。f:id:shikamarusan:20220124225359j:image予約開始時から確実にチケット取ったろぉ、って意気込んだので今度こそは取れましたね笑

場所は、上野にある東京国立博物館。博物館や美術館、動物園、図書館、芸大などの文化や発見に富んだ上野公園の中心のような存在感があります。f:id:shikamarusan:20220124225402j:image思えば、国立科学博物館上野動物園国立西洋美術館などの上野恩賜公園の施設ってほとんど行ったことがあったのですが、東京国立博物館って一度も入ったことなかったんです…💦

展示が子どもより大人向けだったからだと思いますが、その外観からずっと気になってました。(映画『GANTZ』でも出てたし笑)

f:id:shikamarusan:20220127182556j:image実は私、大学生の頃の卒業論文のテーマが古代ローマ時代の生活文化”だったんです笑
なので、少しはポンペイについての知識がありまして笑笑

だからこそ、アレが見たい!コレが見たい!と思うものがいくつもあって、現地にもいつか行きたいのです。f:id:shikamarusan:20220127182541j:image一応知らない方の為にポンペイについて説明すると、ポンペイ古代ローマ帝国の都市の一つで、場所でいうと現在のイタリア ナポリ近郊にありました。しかし、紀元後79年に付近のヴェスヴィオ火山の大噴火により、火山灰などの噴出物によって飲み込まれてしまいました。都市に住んでいた多くの人々が命を落としました。そして、この都市が後世に名を残す所以となったのがこちらの展示物。f:id:shikamarusan:20220127182031j:image私がずっと生で見てみたかったモノです。

一見、ミイラや人形のように見えます。

こちらは火山灰に飲み込まれて命を落とした人の肉体が腐敗して、その空洞になった箇所に石膏を流した像です。なので、厳密にはヒトではないのですが、人が死の瞬間の姿そのものなんです。

この展示会の凄いところは、この目玉とも言えるような石膏像を頭で見せるということです。展示会は、最初の序章にポンペイの都市で起きた大噴火の事件について触れて、そこからポンペイという都市がどのような都市だったのか?火山灰に飲まれる前は人々はどのように暮らしていたのか?火山灰の中からどれだけのものが発見されたのか?ということを掘り下げていく内容でした。f:id:shikamarusan:20220128125338p:image他の博物館や展示会同様に、日時指定チケット制でしたが、やはり土日で知名度の高さもあって、会場は結構混んでいましたね。

 

第1章はポンペイの街の施設やインフラについてです。f:id:shikamarusan:20220128215630j:imageポンペイの街の風景を描いた絵画からは、当時の街中の活気が伺えます。f:id:shikamarusan:20220128221212j:imageこちらは水道のバルブ。ポンペイは、水路も設置されて、水の利用も可能となったインフラの整った都市だったんです。


お次は娯楽。ポンペイでは、他の古代ローマ帝国の都市と同様に劇場や闘技場での催し物が一番の娯楽となっていました。

コチラの2体の像は、男女の俳優たちの像。f:id:shikamarusan:20220128215558j:image劇場では喜劇や悲劇などが上映されていたそうです。自分も観てみたいなぁ…って思うものです。


そしてもう一つの目玉。闘技場で行われる奴隷や猛獣などの命懸けの闘い。ポンペイでは、ヴェスヴィオ火山の噴火の20年前にとある事件でローマ帝国中で有名になってしまったそうです。

それが、観客間で起こった乱闘事件。観客のポンペイ人と近隣都市のヌケリア人が応援する奴隷の野次の飛ばし合いから乱闘になり、大勢を巻き込んだ流血の乱闘事件に発展してしまったそう。

サッカーとか野球でも時々乱闘とか野次とかの話とか聞きますが、流石にコレはヤバそう笑笑f:id:shikamarusan:20220128215554j:image

 

2章では人々が社会の中で、どのように活躍や教養を磨き上げてきたか、が展示されています。

上流階級の人々は、その富裕さに等しいギリシャ文化の教養を身につけることを重んじていたようで、その一環として、パピルスでできた巻物やトロイア戦争などをモチーフにした絵画を壁に書いていたそうです。

f:id:shikamarusan:20220128235949j:imageただ裕福でいるだけでなく、しっかりと学びを大切にしてるのは、見習いたいものです。

まぁ、まずは稼いでから言え、という話なんですが笑笑

一方、ポンペイでは女性もあらゆる場で活躍を広げていました。裕福な女性たちは毛織物業なとで商業活動を行ったり、自身の邸宅の部屋を賃貸していたりなど、表立って才覚を発揮していっていたそうです。f:id:shikamarusan:20220128220742j:image現在ではもちろん当たり前のことではありますが、少し昔の色々な国の歴史では、女性の地位軽んじられていることもあったため、先進的だったと感じました。

 

3章は食文化に関する展示です。


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ヒルのケーキ型、仔ブタ形の錘、目玉焼き器(丸パン焼き器とも言われている)などの料理で使うような製品なども形に遊び心が感じられます。これで料理を作っていた姿が気になる、、、。

しかし、ポンペイないしは古代ローマでの主食は何と言ってもパン!


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街中にはパン屋が30軒ほどあり、その人気さが伺えます。なんだかパンが食べたくなってきたなぁ…そんなことを思っていると。
火山灰の埋もれた中から出てきた、酸化したイチジク、干し葡萄、キビ、そしてパンなどが展示されていました。真っ黒なそのビジュアルはインパクト絶大。f:id:shikamarusan:20220129001209j:image特に炭化したパンは、グッズとしてクッションやボーロが作られるくらいの人気。

買うかマジで迷いました笑

 

ここで展示の前半がおわりになりました。f:id:shikamarusan:20220129010154j:imageじつは後半も引き続き展示スペースがあるんです。

そのお話はまた後日。

 

以上

 

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