《どんなドラマになりそう!?》ドラマ原作のマーベルナウ!版『ホークアイ』4作のあらすじ紹介
ども、シカまるです。
11月24日にMCUドラマ最新作『ホークアイ』がスタートするということで、今回その原作となったマーベルナウ!の『ホークアイ』シリーズのあらすじから、ドラマの予習をしていきたいと思います!!
予告編を見る限り、だいぶ原作に忠実で、コミックのオマージュを含んだ原作愛のある作品になってそうなんですよねぇ〜。(カーチェイスとか背面落下とかw)
今回はドラマの予習になれればと思います。
※今回は邦訳刊行されている『ホークアイ』シリーズの一通りのストーリー紹介をしていますので、コミックのネタバレを大いに含みます。ご了承下さい。
ちなみに…
“マーベル・ナウ!”というのは、2012年頃にマーベルコミックスで刊行されたシリーズの一新のことで、コミックを初めて読む人でも大丈夫なように作られたイベントみたいなものです。
マーベルナウ!は、今回話す『ホークアイ』だけでなく、邦訳刊行されている超絶面白い『デッドプール』のシリーズやドラマ化も決まっている人気キャラのカマラ・カーンこと“ミズ・マーベル”が初登場した時期にあたり、割とコミックが面白い時期といえます。
マーベル・ナウ!期のホークアイ・シリーズの特徴
話はそれましたが、ホークアイのシリーズ!!
この頃の『ホークアイ』をメインで担当していたのはライターのマット・フラクションさんとアーティストのデイビッド・アジャさんのコンビです。(邦訳作品でいうと『イモータル・アイアンフィスト』を手がけています)
音や声を見せる技法や視覚的に楽しい構図を含む実に実験的なアートで、等身大のヒーローのそそっかしい日常を描いています。
ストーリーも、宇宙からの脅威やマルチバースが絡むような大規模なものではなく、ホークアイが貧困層の人々や悩み苦しむ一般人たちを守るために戦う“ザ・一般人ヒーロー”な姿が見れます。
この姿は、ホークアイことクリントだからこそ描ける題材だと思います。
マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン
記念すべき一作目。
ホークアイことクリント・バートンは、長年寄り添った妻ボビーと離婚し、アベンジャーズのミッションで大怪我を負うなど不安な目に遭いながらも、ひとりニューヨークのとあるアパートのビルで暮らしていました。
そんな中、ビルの大家でロシア人のチンピラ イワンが家賃を値上げし、ビルから住民たちを退去させようとしていることを知ります。
クリントはそれら非道な行いを見過ごすことができず、イワンたちのところに乗り込みます。
チンピラたちが飼っている犬にピザをやると凄く喜ぶシーンがとても可愛らしいです。
自信の有り金を叩いて、ビルを買い取るというクリントですが、予想通り乱闘になり、その中でイワンらが飼っている先程の犬がクリント側に加勢に入ってくれますが、チンピラの暴行に巻き込まれて重傷を負ってしまいます。
すぐさま動物病院に駆け込み手術を受けさせますが、そこに入ってきた追っ手のイワンらを返り討ちにします。
そして、イワンからビルを無事買い取り、犬も手術で治ります。
そこで初めて犬の名前がアロー(弓矢)であることを知り、クリントはあえて名前を“ラッキー”とし、一緒に暮らしていくことにします。
ここまでが1話目のくだりなのですが、結構この話が今後の軸になります。
その後、クリントの元に彼の後継者である“もう一人のホークアイ”ことケイト・ビショップがやってきます。それからはケイトとヒーロー活動を共にしていくようになります。
彼女と共にタキシードとドレスを着込み、怪しいサーカス集団の正体を暴き、マフィアたちに目をつけられたり、怪しい女性をナンパしたらまたイワンの部下たちと交戦してケイトとトリックアローを駆使して立ち向かったり、クリントが人を殺す映像が闇市場に流れ、マダム・マスクというヴィランなどからビデオを奪還したりと止めどなく事件に巻き込まれます。
笑ってしまうほどの不幸体質w
クールだけどダメなオッサンとしっかり者だけど皮肉屋なお嬢様の師弟コンビの掛け合いが可愛らしい。
お互いを「ホークアイ」と呼びあったり、本音を漏らしたり、凄くいい関係性に思えます。
個人的に3話目のトリックアローが大活躍する回は傑作だと思います。吸盤アローや網のアロー、そしてブーメランアローなど多彩な矢が登場する、いかにもアーチャーらしい回でした。
リトル・ヒッツ
2巻目最初のお話は、ハリケーンに巻き込まれるクリントとケイトそれぞれが別々のところでハリケーンとそれに付随した事件に巻き込まれる話です。
クリントはビルの住人のグリル(いつもBBQでグリルにいる変わり者)の実家の避難の手伝いを、ケイトは友人の結婚式に向かい、水害後に避難していた人の薬を取りに寄った薬局で強盗と交戦します。
そして、2話目でクリントは一人で大量の敵襲に遭い、ビルを明け渡すように脅されます。
一度は戦いから逃げ出すことを考えたクリントでしたが、ケイトに激昂され、またビルに住む住人たちを守るために決意を固めます。
そんな中、3話目では1巻登場した女性チェリーの他に過去にクリントが関わってきたスーパーヒロインたちが彼の目の前に現れます。仕事のパートナーのブラック・ウィドウ(ナターシャ)、元妻のモッキンバード(ボビー)、恋人未満のスパイダーウーマン(ジェシカ)の3人。クリントが修羅場に追い詰められる姿はとても滑稽です笑
またまた今回もケイトやグリルに励まされ、女難が去ったかと思ったその時、ビルに“クラウン”と名乗る殺人鬼が現れ、友人であるグリルを殺害します。
唐突に現れたこのキャラクターですが、その後すぐの話でバックグラウンドが語られることになります。
そして2巻目最後のお話はアイズナー賞も受賞した『ピザ犬の冒険』です。グリル殺害の前後の出来事をピザ犬ことラッキーからの目線で描いた作品で、音や匂いで目の前の出来事を理解しようとするラッキーの姿がなんとも愛らしく、視覚的に大変面白い作品です。
グリルの死で意気消沈し、自信を失いきったクリントに対し、師匠のその姿にウンザリしたケイトはラッキーを連れ、彼の元を離れてしまいます、、、。
L.A.ウーマン
前作のラストで袂を分かったクリントとケイト。
ケイトはニューヨークから遠く離れたL.A.で自立したスーパーヒーローの探偵として活動を始めます。
しかし、クレカは使えなくなり、助けてくれたと思った人物は因縁のマダム・マスク。
ケイトに復讐を誓うマスクでしたが、ケイトも寸でのところで気づき、命からがら逃げだします。一文無しになったケイトはバイトをし始め、稼ぎを安定させるために雇われヒーローになることを決意します。
花屋放火事件や元有名ミュージシャンの隠れた名曲を奪還しようとしたり、とあるヴィランが行っていた“富豪クローンビジネス”などに巻き込まれていきます。
その中で、色々な人と出会ったケイトは、また一人前のヒーローに成長していきます。
そしてラスト、クリントの命が危ういことを知り、彼女はL.A.を飛び出し、ニューヨークのボロアパートへと車を走らせました…。
リオ・ブラボー
マーベル・ナウ!・シリーズの最終巻。
遂にビルをかけて、ホークアイたちとヴィラン集団との全面戦争です。
ですが、、、、
本巻の一話目は、子供向けのアニメーションのシーンが続きます。
読むとわかるのですが、子供向けの犬などの日常が描かれますが、
実はすべて今までのシリーズで何が起こっていたかを可愛いテイストにして描いています。
話は現実へ。
クリントの兄で“トリックアロー“の名でヴィラン活動をしていたバーニーが彼のもとに現れます。
金に困ったダメ兄貴は、殴られ屋などをしてお金を食つないでいます。
彼が出てきたことによって、クリントの幼少期の姿も描かれます。暴力をふるう父親がいたこと、父に従うことしかできない母がいたこと、その両親は交通事故で亡くなったこと、クリントの百発百中の腕前は兄に鍛えられたことなど、多くのことが明かされます。
イワンらジャージ集団と殺し屋クラウンの正体を探るクリントと、その横でクロスワードパズルを解いているバーニーというなんとも不恰好な兄弟の姿が愛らしいです。
そんな中、ビルが狙われ、クリントは紫パンツ丸出しで弓まで奪われた状態で敵に囲まれてしまいます。ですが、絶対絶滅のピンチもバーニーの登場により一変。兄弟のナイスコンビネーションで圧倒してしまいます。
しかし、バーニーがビルに内通者がいることに気づき、それを探りに行ったところでクリントはビルに潜んでいたクラウンによって耳を矢で刺され、耳が聞こえなくなり、バーニーは半身不随にさせられてしまいます。
それ以降、本巻ではクリントやバーニーが会話をするために手話が多く用いられます。シリーズ通して行われている視覚的なコミックの会話劇、状況の伝え方の真骨頂とも言うべき、作り方をしています。
これはコミックを読んでいただきたい!!
クリントとバーニーはビルに住む住人たちと一致団結し、ジャージ集団と全面戦争をすることを決意。
あらゆる手を使って、攻め込んでくる敵たちを返り討ちにしていきますが、クラウンの登場などでクリントとバーニーはまたしても瀕死の重傷に。
バーニーは戦闘不能になり、クリントは一人でクラウンたちの元に再度向かいます。
そこへラッキーも登場。
ケイトが爆風の中、颯爽と登場します。
二人のホークアイが協力し、最後にはクラウンを倒し、なんとかビルを守ることに成功します。
バーニーもなんだかんだ幸せそうにどこかへ消えてしまいます。
そして、また1巻の時のように
クリントとケイトの二人は弓を構え、訓練をするところでストーリーは終わります。
ドラマに期待してること
《邦訳1,2巻と未邦訳のケイトの単独誌》
予告編を観ただけでも非常に似たテイストにしていることが伺えるDisney+オリジナルドラマの『ホークアイ』。
特にこれはやってほしいというのがいくつかあります!
- トリックアローの見せ場がいっぱい欲しい!!
- クリントの少し間抜けなシーンを出して欲しい!!
- バーニーを出して欲しい!!
- 難聴とクリントの幼少期を描いて欲しい!!
- 女関係で拗れるクリントを見せて欲しい!!
- クラウンが怖い感じで出て欲しい!!
トリックアローのシーンやクリントが落下したりヘマをするシーンは予告からやってくれそうな予感があるので、いまからワクワクw
バーニーやクリントの幼少期のところは掘り下げてくれるかなんとも言えませんが、クリントが抱える難聴については、前提情報からなんらかの形で触れてくれそうです。
また、原作ではナターシャ含む数人の女性キャラが出ましたが、さすがにそれは難しそう…!
代わりに登場の噂のあるエレーナやエコーがクリントの前に集まるようなシーンがあるかも…。
クラウンももう登場が確定しているようなので、原作を再現した狂気なヴィランになってくれることを期待してますぅ…!
以上、
ホークアイが楽しみ過ぎる人間の、原作あらすじと個人的な考察でした。