日々、ちいさな世界の征服

ちいさな自分の“セカイ”を征服していく、シカのブログです。自分の趣味のこと、興味のあることを日々更新中。

【週末ぶらり】日暮里から旧岩崎邸庭園までゆっくり散歩

都内の喧騒に揉まれて生活する平日。

土日くらいのんびりとしたいですが、遠出なんてそんなに出来ない今日この頃。

 

逆に都内に赴き、のんびりとした場所を探すのも乙なのです。

f:id:shikamarusan:20220430102059j:imageそんなこんなで降り立ったのは、京成線日暮里駅。いつもなら通勤の途中で見かける駅ですが、今日は散策してみます。
f:id:shikamarusan:20220430102104j:imageずっと気になっていた、駄菓子屋さんに行ってみました。日暮里駅前にある大屋商店。古くからある老舗で、昔は駄菓子屋の問屋街があったそうなのですが、残っているのはこのお店だけ。f:id:shikamarusan:20220430102701j:imageビルの中にある意外性のある建物。店内は問屋なので箱売り・袋売りなんです。ガッツリ食べたい駄菓子がある人は1パックまとめ買いしたり出来ます。

 

駄菓子屋さんを後にして、早いですがお昼ご飯に向かいました。場所は日暮里駅から徒歩約10分の中華料理屋さん一寸亭。これで一寸亭〈チョットテイ〉と読みます。ここが有名なのはチャーハンだ、と言うのを弟に聞いたので、食べに来たのです…。お店はお昼前の11時だと言うのに満席でした。サスガノダイセイキョウ…!!f:id:shikamarusan:20220430103655j:image私が頼んだのは蟹チャーハンでした。これが絶品!ホクホクとしたカニの身としっとりとしたチャーハンを更に美味しくさせています。今書きながら思い出しても涎が出そう、、、笑

 

次に向かったのは銭湯!f:id:shikamarusan:20220430104221p:image歩いて5分ほどの距離にある朝日湯です。昔ながらの良い銭湯。朝10時からやってくれているのは非常にありがたいっ‼︎身体がほぐれてポカポカ。この昼から入る銭湯。クセになったらやめられません笑笑

 

そして、千駄木駅へ向かって千代田線の電車に揺られて、湯島へ。向かったのはこの日の最終目的地!

 

 

f:id:shikamarusan:20220430105107j:image旧岩崎邸庭園に到着!

ここは三菱3代目社長の岩崎久彌の住んだ邸宅で、明治時代に建てられた西洋木造建築の有名どころ。f:id:shikamarusan:20220430110449j:imageその夕映さたるや。洋館が大好きな私としては、身近に行ける数少ないスポットとして前々から行きたかった場所です。
f:id:shikamarusan:20220430110438j:imageコロナ禍で3月ごろまで休館だったのでやっと赴くことができました。
f:id:shikamarusan:20220430110433j:image残念ながら邸宅内は撮影禁止なのですが、日本離れした壮観な屋敷が広がっているので、ぜひ一見していただきたいものです。

 

以上

【駄話】カラオケは誰が為に、、、

約1ヶ月ぶりのブログ更新になってしまいました。

『ゴースト・オブ・ツシマ』に遅れながらにハマってしまったり、濃厚接触者に認定されてしまったり、PCRで陰性が出たと思いきや、祖母が手術をすることになったり、引っ越しの準備を進めたりとそれなりに忙しい日々になってしまいました。

ゆっくりとまた更新していこうと思います。

そんな今回は、日常で気になったことを書こうと思います。

それはズバリ、タイトルの通り“カラオケ”についてです。

 

先日、会社のおじさまたちとの会話でカラオケについての話題が上がりました。

『カラオケはいつ行くのか?』という話から始まったのですが、おじさまたちは『カラオケは男だけで行くことは望ましくない』『行くとしても飲み会で潰れて行き場を無くした3,4次会くらい』『カラオケを目的に集まるなんてありえない』ということでした。

これはいわゆるジェネレーション・ギャップか…?と私は思ってしまいました。

私は男だけで全然カラオケに行くし、なんなら一人でも行きます!

というか友達とわざわざカラオケをするためだけに電車で1時間以上を移動したことなんてザラにあります笑

考えれば、私の周りの友人は皆んなカラオケが好きでした。なので割と上記の私のスタンスは周囲も同じで、世間的にそれがフツーなのだろうと勝手に思っていました。

これは世代の問題なのか、それとも私の周りと世間の違いなのか…おじさんたちが違うのか…もはや分かりません笑笑

 

こんなにカラオケが好きな私ですが、本格的なカラオケデビューは高校2年生と遅い方でした(おそらく)

幼少期に数回親戚が集まって広めのカラオケボックスに行ったことはありましたが、その時は人前で歌うのが恥ずかしくてあまり歌わなかった思い出があります。

 

それから約10年後の高校2年の冬。友人に誘われて『多分、歌わない…』と言いながらついて行ったカラオケでしたが、そこから私がカラオケにハマってしまったのはいうまでもありません。

私の高校の周りの娯楽施設がカラオケしかなかったということもあり、高校3年生になる頃には毎週カラオケに行く日々でした。(受験勉強もほどほどに)

思えば、その年のクリスマスも大学受験で最後の試験を終えた日も卒業式の後も私はカラオケボックスに居ました。こうやって書き出すと狂気的にすら感じますが、多分よほど楽しかったんでしょう笑

 

カラオケは飲み会のおまけ扱いだったり、女性を呼んだ時の見せ場にしか思ってない人がいるのか…と思うと少し違和感を感じます。カラオケは誰が何をするためにあるんですかね…そういう理由なしに歌いたくなる時ないのかなぁ…

 

以上

 

【アメコミをよむ#9】吸血鬼、ゾンビ、殺戮マシン…マーベル血みどろ邦訳3作品

大量のアメコミとフィギュアを集めて、無駄なものに囲まれて暮らすのも幸せと知る今日この頃です笑

先月はバットマン祭り&ヤンアベ、チャンピオンズという凄いラインナップが邦訳されました。その山盛りの次の週は、お財布を癒してくれるかのごとく、2冊お手頃に買えるアメコミが邦訳されました。

今回はその2冊(デップーとウルヴァリン新作)と、映画公開間近の『モービウス』初邦訳本の感想書いてきたいと思います。f:id:shikamarusan:20220319183621j:image奇跡的になんと全部血が飛び散る血みどろな3作でしたよ〜笑笑

 

①モービウス

SONY製作のMARVEL作品『モービウス』の4月1日の公開に合わせて初邦訳化されたコミックです。
血液の病気を治療しようとした挙句、失敗し人工的なヴァンパイアになってしまったマイケル・モービウスが主人公です。人の血を求めてしまう危険な存在ではありますが、悪人だけを襲おうと決めているアンチヒーローです。


そして今回邦訳されたコミックは、悪党退治をしていたモービウスがとあることをきっかけに吸血鬼としての側面が暴走しはじめてしまい、彼の過去を知るヴァンパイアハンターエリザベスと旧知の仲であるスパイダーマンと遭遇する…というお話。
そのため今作は、オリジンでもなく、スパイダーマンとの初めての出会いでもないお話です。ですが初めて読む人もわかるようにモービウスとエリザベスの回想という形で彼のオリジンが散りばめられています。


映画を観る前に、モービウスの能力に対する苦悩やキャラクターとしてのスタンスをより理解するのにはもってこいの作品だと思います。

 

②ナイト・オブ・ザ・リビング・デッドプール

デップー久しぶりの邦訳デッドプール単独作品(デッドプールvsパニッシャー以来か)。
今回はタイトル通りゾンビ映画の金字塔ナイト・オブ・ザ・リビングデッドをオマージュした作品で、同じゾンビを扱ったコミックウォーキング・デッドの要素も見受けられます。
デッドプールでゾンビというと邦訳第一号となったデッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』を連想する人もいるかも…笑


チミチャンガの大食いに挑んでいたデッドプールは、そのまま寝落ちしてしまい、起きると店の中は誰もいない。それどころか外を出てみると世界は彼を取り残して終末を迎えていた…という、何ともツッコミたくなるはじまり。
しかも、デップー曰く何の前触れもなくそんなことになったと言うのですが、彼の回想シーンでは彼が気にしていないだけで、周りでゾンビによる事件やそれらしい兆候が起き始めていた、と言うのがまた笑えます。


安全な土地を探す軍人と少年たち、流浪の奥様方の群れ、生き残ったもう1人のコスチュームヒーロー(?)…色んな要素、そして今作がデッドプールが主人公であることの意味が終盤は描かれます。
『マーベル・ゾンビーズ『ディシースト』とはまた違うゾンビ×ヒーローのコミックが楽しめます。
続編も発売が決定しているらしいので、それも楽しみぃ〜。

 

ウルヴァリン:ブラック・ホワイト&ブラッド

X-MENいやMARVELコミックスを代表するヒーローの一人、ウルヴァリンの短編集。ヒーローではありながらも、その能力と生い立ちから、荒々しい獣のようなイメージを強く持つキャラクターでもあります。今作では、そんな彼に相応しい試みがされています。それがサブタイトルの“ブラック、ホワイト&ブラッド”の通り、モノクロと赤のみで描かれているという点です。赤は主に血飛沫血痕などで使われ、モノクロの絵面によりインパクトを残します。
ウルヴァリンの荒々しい戦闘スタイルとその飛び散る血の演出がベストマッチしています。


そしてストーリーですが、あらゆる時代のウルヴァリン=ローガンを描いており、違うライター、違うアーティストが違うアプローチをしています。
私が特に気に入ったのは、日本が舞台となる『32番目の刺客』と最後に収録されている『野生の魔境』です。
前者は、最愛の人マリコと彼らの養子となるアミコとの関係性が描かれます。不器用過ぎる親心と敵として現れるのにアミコを気遣っているシルバーサムライが凄く良いです!
後者は、これまた彼と関係ある野生の土地サヴェッジランドを舞台に、宿敵の一人である翼竜の怪人サウロンと一時的な共闘をするお話で、二人の掛け合いが面白いです。

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3作品とも、アメコミの中でも中々に血が飛び交う作品。グロ描写がそんなに強いわけではないので、グロがダメな私でも全然読めました笑

また、3作品どれもが比較的ページ数の少ないものばかりだったので、お値段と読みやすさはかなりお手頃でした。

 

以上

【映画感想】ラストに夜が染みつくラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』

コロナウイルスによる自粛も相まって、ここ数年は新しい人と出会う機会やみんなでワイワイやるなんてことは激減してしまいました。

正直、私は社交的なんて言えるほどの人物ではないと思うので、素敵な出会いや素敵な出来事に巡り会う機会は元々そんなに多くないんです。

そんな私でも、ここ最近変わらない毎日を過ごしてる中で、何となく思い出す出来事があったりします。

そんな感覚を疑似体験させてくれる映画があります。先日観てきました、『ちょっと思い出しただけ』です。f:id:shikamarusan:20220319183841j:image題名からしてエモいですよね笑

今作は、『くれなずめ』などの松居大悟監督の最新作で、主演に池松壮亮伊藤沙莉という、いかにも良い映画を作ってくれそうなメンバーが揃っています。

 

◆あらすじ◆

2021年の7月26日。34歳の誕生日を迎えたテルオは、舞台の照明係として仕事に勤しむ。一方、タクシー運転手のヨウはコロナで客も減った夜の東京でミュージシャンを乗せる。ミュージシャンがもよおしたため、彼女は見覚えのある劇場で彼を下ろし、自分も劇場内の舞台上から聞こえるダンスの音に引き寄せられ、演舞が終わった後の舞台でひとり踊るテルオを見つける…。

そして、2020年、2019年、2018年…と過去の同日(テルオの誕生日)に巻き戻り、テルオとヨウの別れ、喧嘩、恋の始まり、出会いの瞬間など6年間の出来事をお互いに“ちょっと思い出して”いく…。

 

◆感想◆

結論から言いますと、自分の中の忘れられない一作になりました。大好きです。ここ最近、『花束みたいな恋をした』などのノスタルジックな気持ちになる作品が増えていると思っていましたが、今作はその要素のど真ん中にいながらも、違う魅力を十二分に魅せてくれました。
今作はあらすじにも書いた通り、男女が出会ってからの6年間を実際の時間の経過とは逆に進み、なおかつその年のある一日だけを切り取った作品になります。それによって、2人に今後待っている色んな悪い出来事を観客側は先に知れているので、この頃はこんなに微笑ましかったんだ!とホッコリさせられたり、不安になったりします。


そのおかげで、『この時期だから部屋はこうなっているのか』とか『コレはこのときに貰ったものか』とか『猫ちゃんがまだ子猫だった』とか発見の楽しさがあり、ストーリーをより深く楽しむことができます。


また、池松壮亮演じるテルオと伊藤沙莉演じるヨウちゃんの恋人時代や出会いのシーンのイチャイチャや甘酸っぱい描写にニヤニヤが止まらなくなりました。
正直、私は映画で映るカップルのイチャイチャがあまり好きではなく、いつも『自分は何を見せられているんだか…』と思ってしまったりします。感覚的には1人でいる時に駅で見かけるバカップルのイチャイチャを見せられているのに近いかも…笑
ですが、今作はそれがあまりない!いや、イチャイチャは見てられないくらい恥ずかしかったりするんですが、どーもニヤニヤが勝っちゃうんですよね…。


今作、引き込まれるシーンって結構あるんですが、私的に中でも1番だったのが、映画終盤の出会った頃の2人が深夜の高円寺ストリートを歩いて、ダンスをするシーン。
ここでなんとも言えない哀愁感に襲われました。
すごく素敵なシーンだと思います。
入場者特典でいただいたポストカードもこのシーンを切り取ったものでした!f:id:shikamarusan:20220321000953j:image
ラストの朝日が見えるシーンで、やっと何度も描かれた7月26日から27日に日が変わります。このシーンの朝日が切なくもあり、これからの人生への希望にも見えるのは自分もこんな朝日を昔見た気がするからなんですかね…。
f:id:shikamarusan:20220321001328j:image劇中と同じ時期に私が撮った高円寺ストリートの写真。個人的にも思い入れのある場所です。

とにかく、今年マイベスト入りほぼ確定の名作に出会ってしまいました。劇場公開はもう館数が少なくなってしまいましたが、多くの人に観てもらい、同じ感覚を共有したいと思ってしまいました。


以上

【映画感想】城定監督×今泉脚本の複雑な恋愛模様『愛なのに』

f:id:shikamarusan:20220302234054j:image新作映画を多く観るには、やはりお金がかかってしまう。成人男性が劇場で映画を観ると、通常は大体1900円かかってしまいます…

日本の映画料金は高過ぎる!!f:id:shikamarusan:20220302234550j:imageつい、YouTube見ててもテレビ見てても出てくるアノ人みたいに、声を大きくして言いたくなってしまうわけです。

 

そんなこんなですが、多くの劇場では1200円ないしは1100円で映画が観れるサービスデーなんてものが設けられているんですよね。

イオンシネマだったら月曜日が1100円、そのほかの劇場だと水曜日が1200円になるところがあります。あとは毎月1日はそのサービスデーにあたります。

平日の始まりや平日のちょうど中間地点である月曜日や水曜日はやはり劇場から足が遠のくわけですが、2000円近くの鑑賞料金が700円くらい浮くって聞くと行かずにはいられません。

 

というわけで水曜日のサービスデーで今回、吉祥寺にあるアップリンク吉祥寺に足を運んできまして…f:id:shikamarusan:20220302235519p:image城定秀夫監督×今泉力哉脚本の『愛なのに』を観てきました!f:id:shikamarusan:20220302235359j:imageこのコンビで言うと、昨年公開の『街の上で』の印象が強いのですが、前作が今泉さんが監督、城定さんが脚本だったのに対して、今回は逆になってました笑

◆あらすじ◆

古本屋の店主・多田(瀬戸康史)は、昔のバイト仲間、一花(さとうほなみ)のことが忘れられない。その古本屋には、女子高生・岬(河合優美)が通い、多田に一途に求婚してくる。一方、亮介(中島歩)と婚約中の一花。結婚式の準備に追われる彼女は、亮介とウェディングプランナーの美樹(向里祐香)が男女の仲になっていることを知らずにいて…。

ーーーHP参照(https://lr15-movie.com/ainanoni/index.html)

 

◆感想◆

この映画の主題は何と言ってもタイトルにもなっている“愛なのに”ということだろう。
今作で描かれる登場人物たちの愛情は、どれも“愛ではあるけど…”と言ってしまうようなものばかり。
例えば、主人公の多田に何度も何度も求婚をする女子高生の恋路は、確かに熱烈な《愛》ではあるものの、一般的に見ると少し歪だ。10以上も歳の違う古本屋の店員に恋文を渡してフラれても何度も何度も来るのだ。純愛ではあるものの、穏やかではないなぁと思ってしまう。
対照的に一花とその婚約者の関係は愛…なのか、というか愛とはやっぱり定義しづらいものなのかもしれないなと感じた。


大筋にあるあの歪さは、それぞれのシーンでもコミカルさとして上手く描かれていて、劇場では声を出して笑ってしまうところもあった。冒頭の岬の多田への告白シーンや岬を好きな男子高校生が古本屋にやってくるシーンなど。特に面白かったのは、一花の婚約者が、喧嘩して出て行ってしまった一花を健気に待っていたフリをするために、数秒前まで食べていたカップラーメンとワンカップを急いで捨てるシーン。あのお間抜けさはシュールさの極み笑


ラストシーンまで割とニヤニヤさせられるようなコミカルでピュアさもありつつ、エロスも忘れないという大人にピュアさを思い出させようとするような今泉力哉さんの魂胆があるような気がした。
まぁそれをラストの方で肯定しているようで、強烈なカウンターパンチを喰らわせる辺り、人が悪いなと思ってしまうが笑笑

 

以上

【アメコミをよむ#8】『ザ・バットマン』鑑賞前に読んでおきたい原作コミック4選

来る3月11日、DCコミックス原作実写映画最新作『ザ・バットマン』が公開されます。

私は先日、試写会で先取りさせていただきました。

とにかくリアルで、とにかくダーク!バットマンでしか描けない、コミック映画の新たな歴史を築いた作品だと思います!

そこで今回は先取りさせていただいた私がこれを観ておくとより楽しめる、より理解を深められるようになるであろう、予習にふさわしいコミックを4作ほど厳選いたしました。f:id:shikamarusan:20220304152109j:image予告などで公開されていること以上のネタバレは一切なしで、紹介させていただきます!

 

バットマン:イヤーワン

f:id:shikamarusan:20220303231148j:imageザ・バットマン』(以降、ザバ)のトーンで1番近いのは言うまでもなく、バットマンの誕生秘話を描いたバットマン:イヤーワン』だろう。
コスプレの犯罪者たちがのさばる前のギャングによる街の覇権争い、犯罪と汚職に塗れたゴッサムシティを立て直すためにブルース・ウェインバットマンとして立ち上がるお話。


ザバに関しては、バットマンになるまで”を直接は描いていないため、少しストーリー性は離れるものの、若き日のブルースが主人公である点、主要なギャングの登場、キャットウーマンことセリーナのビジュアルがそのまんまであることなどを踏まえると、影響は多大に受けていると思われる。

 

バットマン:ロング・ハロウィーン

f:id:shikamarusan:20220303231109j:image・前述のバットマン:イヤーワン』から続く、2,3年目のバットマンの活躍を描いたコミックで、バットマンの探偵としての顔が最大限に活かされたミステリー作品だ。


各月の祝日に、マフィアなどを殺害する謎の殺人鬼ホリデイの正体を追うバットマンと、マフィアに代わってヴィランたちが台頭を始めるゴッサムシティが描かれている。
正体不明の犯人の残した証拠から犯人を探そうと奮闘するバットマンの姿はザバで描かれるブルースそのものと言える。

 

バットマン:ゼロイヤー

f:id:shikamarusan:20220303230951j:imageDCコミックス刊行のシリーズが全て再スタートされたNEW!52いう企画。その時期に描かれたバットマン:イヤーワン』とは別の新たなバットマンのオリジン(誕生譚)がこのバットマン:ゼロイヤー』だ。


今作の最大の特徴は、なんと言ってもバットマン=ブルースの若さ故の青臭さだ。感情的になったり、失敗したり、敗北したり。とにかく等身大の男として描かれている。また、メインヴィランとなるのがザバと同様、リドラーであるため、謎解きや奇行でバットマンを錯乱させるという点があり、そこも通ずるところだろう。

 

ゴッサム・セントラル:正義と悪徳

f:id:shikamarusan:20220303230910j:image・今回紹介する作品の中で唯一、バットマンが主役ではない作品。本作の主人公たちはゴッサムシティの刑事たちだ。彼らは何の特殊能力もないが、街で起こるコスプレをした奇人や超自然的な力を持つ悪党、残虐過ぎる異常犯などを相手にするのだ…。
刑事たちからすればバットマンすらいつ悪事を働くかわからない怪しい存在。その視点が、読者にも共有されるという珍しいアメコミ作品と言える。
ザバのゴッサム市警とバットマンの関係性はこの作品に非常に近い。バットマンの視点ではなく、警察側の視点も考えて映画を観ると、違うものが見えるかもしれない。


また、ザバのスピンオフとして本シリーズに近いテイストでゴッサム市警が主役となるドラマが制作されるらしい。これは非常に楽しみだ。

 

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今回お話に上げた4作以外にも映画公開のタイミングに先駆けて邦訳されたバットマン:エゴ』バットマン:インポスター』は映画に関連している作品と思える。前者は監督自身がインスピレーションを受けた作品であるとインタビューで語っており、後者は映画制作中に刊行され、“現実にバットマンがいたら?”という近いテーマを扱っている作品だ。

この2作はまだ私が読んでいる途中なので、また読み終わったら感想を書きたい。f:id:shikamarusan:20220303231309j:image

 

来週公開のザ・バットマン。私は2回目を観に行く予定です。バットマン好き必見の作品です!

 

以上

【映画感想】2021年に取り残された男の2021年公開映画レビュー Part.1

f:id:shikamarusan:20220228233814j:image1月の中頃に出したブログの記事にて、2021年公開で観たかったけど観れていない映画を20本挙げて、それを観て、感想を書く!という公約を勝手に宣言させていただきました。

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それから約1ヶ月ちょっと。やっと5本観ました〜!

正確には前回挙げた20本に含まれていないけど、観たかった作品も後々考えるといくつかあったので、それも入っています。

今回はその5本の感想を書いていこうと思います!

 

①ザ・スイッチ(原題『Freaky』)

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一本目に選んだのは、『ザ・スイッチ』
もう腐る程言われてるだろうけど、ストーリーをざっくり説明すると、“殺人鬼版の『君の名は』”でした。


作風は同監督の『ハッピー・デス・デイ』シリーズとほぼ同じで、グロいシーンはあるけど、ぶっ飛んだ現象も信じてくれる協力者がいて、家族の問題を抱えてたりして、伏線も用意してる。
これくらい軽くてコミカルなホラーコメディはいつでも大歓迎ですねぇ。
ヒロインが『名探偵ピカチュウキャスリン・ニュートンで、地味子ちゃんなんだけど可愛い過ぎるw


地味に、主人公の子の癖で爪噛んでるのを、殺人鬼の姿になってもやってるのに感動ました。
殺人鬼でもちゃんと女の子に見えるという笑笑

 

②イン・ザ・ハイツ(原題『In the Hights』)

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ニューヨークの街並みとラテンの音楽とパッション溢れる“ワシントンハイツ”を舞台に、移民問題や夢や恋愛に葛藤する様を描いたミュージカル映画です。
実はこの映画、公開当時に劇場まで観に行ったのですが、時間を間違えてしまい、代わりに『キネマの神様』を観た、という苦い思い出があります泣
 

アメリカ在住の移民の方々が抱えている問題を扱った映画自体あまり観たことがなかったのですが、それもミュージカルという題材にすることで、街の活気や楽しむことを忘れないという、プラスの面が強く、終始ノリノリで観ることが出来ました。


サルサラップヒップホップなど、普段あまり聴かない音楽が多く使われている音楽でしたが、正直クセになる中毒性があり、観賞後に聴きたくなりました。
気持ち的にはカルディに来てる感じ(?)

 

③ウィリーズ・ワンダーランド(原題『Willy'sWonderland』)

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ニコラス・ケイジ主演のホラー・アクション。『Five Nights at Freddy's』というホラーゲームを原作として作られた作品で、ゲームも今作も、真夜中の施設で清掃員(ゲームでは監視)として雇われた男が、マスコットキャラクターたちに襲われるというストーリーです。いかにもB級なあらすじですが、元ネタのゲームはすごい人気で、続編も複数作られています。


感想としては、凄く面白かったです。
ゲームではただ隠れたり、侵入を防いだりするだけの主人公が、本作ではマスコットたちをバッタバッタと壊していく。終始無言なニコラス・ケイジのその狂気じみても見える姿が一周回ってコミカルに見えて来ます。


また、原作は動物系のキャラが多かったのですが、今作はオリジナルのマスコットたちが登場していて、中でも妖精型のアニマトロニクスは人間に近い見た目だからこそ凄く不気味でした…笑

 

④花束みたいな恋をした

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何故、去年観なかったのか!?これを観ないでよく年を越せたものだ…と思ったのは、この『花束みたいな恋をした』でした。
心にに刺さるとか、っていうのを通り越して、心を貫かれた感触です笑


同じ趣味や価値観、偶然の一致の連続から始まる恋愛関係と、その後に待ち受ける必然的な別れ…。
観客が凄く身近に感じられるテーマを、その頃流行ったゲームや映画などの話題を織り混ぜて、疑似体験しているような気持ちにさせられました。


ガスタンクが好き、ミイラが好き、天竺鼠が好き、きのこ帝国が好き、今村夏子が好き…なんだろ自分はもろドンピシャというわけではないけど、凄く掠るラインの二人の趣味。周りにいたらきっと話を聞きたくなっていると思います。


出会い方がロマンチックな分、ほろ苦いようでさっぱりとした二人のラストは、映画としては大満足。擬似体験させてもらった身としては噛み締めて、前を向こう!と思わされました。

 

⑤キャラクター

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5本目も菅田将暉主演の『キャラクター』菅田将暉っていつも画面を掌握しちゃうくらいインパクトのあるキャラクターをやったりするイメージなんですけど、今回はそれがもう一人の裏の主人公を際立たせる働きで、ちょうど良いくらいに薄くしていました。(同じ理由で小栗旬もw)
Fukaseが演技初挑戦で殺人鬼っていう、絶妙にトリッキーな人選だなぁと思ったけど、実際に映画を観てみるとハマり過ぎてて驚きました。


友人に勧められて観たのですが、最初は正直“設定だけが斬新で面白い”系の映画だと思ったので、観ているうちに引き込まれていて、お見それしました…という感じ。

 

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今後も2021年に見逃した作品たちは随時観ていく予定です。まだまだ20作近くありますので…笑笑

私の2021年はまだ始まったばかり!!

 

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