《12/1=映画の日》映画館に行きたくなる映画
昨日、調べてみたところ、今年は現状、110本ほど映画を観ていたらしいです。
その中でも新作は割と少ない方で、20本観ていないくらいだと思います。
正直、今年は自粛期間だったり、個人的問題で、映画の本数も減り、劇場での映画鑑賞もあまり出来ない年でした。そして、12月1日は映画の日です。
なので、今日は私が観てきた映画の中でも“映画館に行きたくなる映画”を4本ほど紹介させていただこうと思います。
私は映画館に行くのが大好きな人間です。
それはシネコンや、小さな劇場に関わらず、映画館に入る瞬間、席に座って本編が始まるのを待つ時間のワクワクする感じがたまらなく好きなんですよね。
映画を観る一種の魔法をかけてくれる、そんな力が映画館にはあるように思えます。
①ニュー・シネマ・パラダイス(1989年公開)
初っ端からメジャー所ですいません汗
でも、やはりこの作品は外せないです。映画監督となった男性が、幼少期に映写技師のオジさんと映画と出逢い、青年時代の恋愛を懐古する。
小さな街の映画館が、ターニングポイントで主人公の心を動かすキーとして登場しています。
忘れがちな映画館で映画を観れることのありがなさを再認識できます。
エンリオ・モリコーネの音楽も相まって、大変ノスタルジックな気持ちにさせられます。
②マジェスティック(2002年公開)
記憶喪失の男が、第二次世界大戦で多くの若者を失ったアメリカの小さな街で、活気を取り戻すために映画館“マジェスティック”の再建に奮闘するが、主人公は元脚本家で、赤狩り時期に女の子の気を引くために共産主義の集会に参加してしまったことで、キャリアを失ってしまった人物だった…。
というお話なんですが、この映画序盤は記憶喪失になりながらも田舎町の人たちとのふれあいでホッコリさせられる系映画かなぁ〜なんて思ってると、それだけじゃない。戦争が残す傷についても大きな題材として扱っている。
戦争を通して古びてしまった映画館を復興させることで、娯楽から人々を笑顔にさせようとする姿に映画館の存在の大きさを知ることができます。
③マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年公開)
キューバ危機で騒つく60年代アメリカ。蟻人間が登場するB級ホラー映画『MANT』が近所の映画館で先行試写会で公開することを知った主人公の少年とその弟は友人たちとその映画の公開を心待ちにしていました。一方、試写会に参加する『MANT』の監督ウールジーは劇場内にあらゆる仕掛けをし、観客を驚かせようと意気込んでいます。
そして、映画がスタートすると煙が出たり、座席が揺れたり仕掛けで観客は驚愕。しかし、主人公の恋愛沙汰や観客が劇中の原爆シーンがホントだと勘違いしたことで、劇場は大混乱になってしまいます…。
と言ったように、終始映画館でどんちゃん騒ぎが起こります。三谷幸喜ばりに。
スクリーンに映る世界が実際のことのようにのめり込んで観れるなんて、最上級の娯楽ですよね。
ウールジーが劇場に仕掛けた細工は、多くが今の4DXに近い感じがします。
まさかのルーツだったりして笑笑
④街の上で(2021年公開)
最後は今年公開された今泉力哉監督の作品。下北沢を舞台に、古着屋で働く冴えない青年がカノジョにフラれたり、学生の自主制作映画の撮影に誘われたりと、代わり映えのなかった日常から、ほんの少しだけ違う日常を送るお話。
なんの変哲もない日常なんですが、そのワンシーン、ワンシーンにズレ漫才などの面白さが詰まってます。
この映画の終盤で、学生の自主制作映画が映画館で公開されるシーンで、実際に下北沢にある“下北沢トリウッド”という劇場で撮影されているんですが、私は実際に下北沢トリウッドでこの『街の上で』を観たので、不思議な感覚になりました。
今作を観ると下北沢トリウッド並びに、下北沢の街に行きたくなると思います。
今回挙げた4作の他にも映画館が印象的な映画でいうと『トゥルー・ロマンス』や『狼人間アメリカン』、最近だと『サマーフィルムにのって』のシーンなどが思い浮かびます。
今年もあと何回劇場で映画を観れるかな…。
◆その他の映画系の過去記事◆
以上