《アメコミをよむ#6》スパイダーマンとそのヴィランを知れる邦訳作品5選
スパイダーマン関連の試写会にも外れて、グッズキャンペーンにも外れて、昨年から袖を涙で濡らしている人です。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(以後NWH)まであと1週間を切りました。TwitterやInstagramをやっているとネタバレ回避というのは非常に難しい問題です。
Twitterの方々は自分たちもネタバレを嫌い、見ないようにしている人が多いので、全く見かけませんでしたが、Instagramのオススメ画像欄で大量に画像が出てきました。外国のアカウントの方はなんで散布しちゃうのでしょう…泣
今日は、そんなスパイダーマン:NWH関連のお話です。
興奮しすぎて、話したくて仕方ありませんでした笑
NWHでは、大量のヴィランが登場することが予定されています。しかも今までの別々の実写化作品からの登場です。
サム・ライミ監督版『スパイダーマン』からグリーン・ゴブリン、『スパイダーマン2』からDr.オクトパス、『スパイダーマン3』からサンドマン、マーク・ウェブ監督版『アメイジング・スパイダーマン』からリザード、『アメイジング・スパイダーマン2』からエレクトロ。彼ら含めてスパイダーマンには非常に多くのヴィランが存在します。多分、ヴィランの数ではMarvelイチ(DCのバットマンと並ぶでしょう)
スパイダーマンの魅力の一つとも言えるこのヴィランたちですが、その魅力が生かされている邦訳作品が多くあります。
今回は、そんなスパイダーマンのヴィランが活躍する邦訳作品で、NWHをより楽しめるようにご紹介したいと思います。
- 1.ベスト・オブ・スパイダーマン
- 2.マーベル・マスターワークス:アメイジング・スパイダーマン
- 3.スパイディ:ファースト・デイ/アフタースクール・スペシャル
- 4.スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン
- 5.スパイダーマン:ブルー
1.ベスト・オブ・スパイダーマン
本作は、誕生から50年以上の長い歴史の中で各時代を代表する傑作エピソードが収録されている作品集です。収録されている8話どれもが読みやすく、どれも面白いです。非常に初心者向けな邦訳アメコミです。
有名ヴィランが登場する話としては、6話目『ヴェノム再び』にてエディ・ブラックのヴェノムが登場。スパイダーマンが、エディにリベンジを持ちかけられ、弱点を回避するヴェノムに苦戦します。
7話目『父と息子と罪』にはリザードが登場。人間体に戻りたいリザードと、獣の父を自らの手で殺さなければならないと誓う息子の親子の物語が泣けます。
また8話目『オズボーンの遺産』では、父を継いでグリーン・ゴブリンと化したハリーが自身の妻と子、義理の兄を誘拐し、スパイダーマンと対峙する姿が描かれます。
このように超有名ヴィラン3人の激アツ!な話が読める他、スパイダーマンのオリジンが描かれる第一話、映画『スパイダーマン2』の原案の一つにもなった『引退宣言』、そして心揺さぶる名作中の名作『スパイダーマンを集める少年』が収録されています。スパイダーマンを知る上でも非常に必読な一冊です。
2.マーベル・マスターワークス:アメイジング・スパイダーマン
今作はスパイダーマンのシリーズ最初期の作品群を集めた一冊です。
そのため、今やメジャーとなった多くのスパイダーマン系ヴィランたちのオリジンとスパイダーマンとの初バトルが多く収録されています。
対峙するヴィランは以下の通り。
昔のコミックなので、1話完結でサクッとヴィランを倒す心地よさがあります笑
特にサンドマンの倒し方には度肝を抜かれました…まさか水じゃないとは笑笑
多くのヴィランとの戦い、ヴィランたちの初登場が読みたい方にオススメな一冊です。
3.スパイディ:ファースト・デイ/アフタースクール・スペシャル
MCUを含めて、実写化作品などでは学生ヒーローとしてのイメージが強いスパイダーマンですが、コミックで彼が高校生だったのは、50年間の内でいうとそんなに多くない印象です。そんな彼の貴重な学生ヒーローっぷりが読めるミニ・シリーズがこの『スパイディ』です。テストやイジメっ子、好きな女の子へのアプローチ、叔父叔母との関係性など学生らしい問題を抱えて、個性豊かなヴィランと対峙する姿が描かれます。
対峙するヴィランは以下の通り。
1巻『ファースト・デイ』
2巻『アフター・スクール・スペシャル』
アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ブラックパンサーとの共闘も読むことができます。各ヴィランの弱点を分析して戦うスパイダーマンと、私生活での問題を解決しようとする本作でのピーターの姿は、1番MCUのスパイダーマンに近いかもしれません。
4.スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン
スパイダーマンがほぼ登場しない、ヴィランたちが主役の物語まで邦訳されています。それが、本シリーズ『スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン』です。
本シリーズは、スパイダーマンの宿敵たちのチーム“シニスター・シックス”になりきれない三流ヴィランたちの負け犬みたいな人生と、決死の作戦が描かれます。
チームのメンバーは、リーダーのブーメラン使いのブーメラン(そのままw)、古参ヴィランだけどポンコツのショッカー、超高速で動ける問題児スピードデーモン、ナノテクノロジーで乗り物を自由自在にするオーバードライブ、空を飛ぶスーツを着た極悪ヴィランの娘ビートルの5名。
“シニスター・シックス”を名乗っていますが、彼らは5人しか居ません笑
非常に残念で、全く上手くいかない弱小チームがニューヨークのヴィランたちを巻き込む、大きな問題の中心になっていってしまいます。
スパイダーマンの宿敵を含む、多くのヴィランが登場する作品なので、ヴィランの苦労を知る意味でも、一読の価値アリ(?)
5.スパイダーマン:ブルー
ヒーローたちが過去を回想し、亡き愛する人に想いを綴る“マーベル・カラー・シリーズ”の一作目。
ピーターの恋人だったグウェン・ステイシーへの恋路や後の妻となるMJ、親友のハリーとのドラマが中心の作品ですが、スパイダーマンの若い頃が描かれる故、彼の回想する若年期の活躍にはいつも色々なヴィランが登場します。グリーン・ゴブリンやライノ、リザード、Dr.オクトパス、ヴァルチャー、スコーピオン、クレイヴン・ザ・ハンターなどなど。みんなが知ってる敵たちばかり。
愛する人を失った主人公が、もう一度その過去に立ち帰るドラマ作品として、アメコミの枠を超えて傑作であると思います。
もし噂通り、NWHに過去のスパイダーマンが出るのであれば、今作のように昔を懐古するピーターの姿が描かれるかもしれません。
5作品を紹介しました。ヴィラン好きな私としては、このようにいっぱいヴィランが出てくれるアメコミ邦訳作品は非常に嬉しいっ!!
NWHもMCU史上一番多くのヴィランが登場する(?)作品になりそうなので、興奮しっぱなしです…。
公開初日に観に行こうと計画して有給まで取っちゃいました笑笑
また観た時は感想書きます!!
以上
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